3月31日(木)に、勝地涼が主演を務める生放送のワンカットドラマ「生ドラ!東京は24時」(夜0:25-1:25、フジテレビ)が放送される。本番2日前の29日、都内で行われた稽古後に、勝地と脚本・演出を担当する奥村徹也監督が心境や意気込みを語った。
勝地が劇団の座長を演じる
同作は、いつまでも青春にしがみつく男たちのシチュエーションコメディー。深夜24時を過ぎた東京のとあるカラオケ店の一室にて、座長・飯島(勝地)率いる「劇団大崎ベイビーズ」のメンバーが結婚式でやる余興の練習をしている。本番は明日。結婚するのは、劇団のかつての看板俳優だ。そこに当の新郎が駆け込んで来る。そして突如「結婚を取りやめにしたい」と言い出す。さらに、新婦もやって来て事態は予想外の展開に――。また、番組ナビゲーターを八嶋智人が務める。
俳優の魅力で勝負できる作品
勝地は、29日が3日目の稽古だったと明かし、「日数としては少ないので不安。本当はあと1週間ほしいです(笑)」と口にしつつも、「ようやく見えてきたという感じがしています。全部がカッチリ決まっているから面白いとかではないので、そこが良さでもあると思います」とコメント。奥村監督も、「勝地さんとは初めましてで、関係性を築いて…と、急ピッチでいろいろなことをやらなくてはいけなかったのですが、いいところまできているんじゃないかなと感じています。勝地さんのおかげでもあるのですが、一回一回の稽古が濃く、自信を持って本番を迎えられると思います」とアピールした。
また勝地は、ワンカットドラマの場合、芝居のテンポ感が難しいといい、「普通のドラマだったら、もう1カット、リアクションに寄ったカットがあったりするのですが、今回はどれだけお芝居をやっても撮られていない場面がある。何を捨てて何を生かすかが難しいと思いました」と明かした。奥村監督は「僕は舞台畑の人間で、“舞台は俳優のもの、映像は監督のもの”というような言葉を聞いたことがあったのですが、この作品に関しては全く僕のものだと感じなくて、日々俳優のものになってきているなと思います。リアクションで(カメラが)寄るとか、感情をフォローするためにアップにするとかではなく、舞台と同じくらい俳優のせりふ、表情、佇まいで情報を補っていかなくてはいけないので、ワンカット、生放送だからこそ、俳優の魅力で勝負できる作品だと思います」と、ワンカットならではの見どころを語った。