小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-9:00ほか、NHK総合ほか)の第13回「幼なじみの絆」が4月3日に放送された。義時(小栗旬)が想い続けてきた初恋の人・八重(新垣結衣)と心が通じ合う瞬間があり、思わず八重の前でうれし泣き。今週もTwitterのトレンドランキングは1位だった。(以下、ネタバレが含まれます)
振られても振られても…八重を想ってきた義時
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
義時が小四郎を名乗る若きころから想う初恋の女性・八重。義時は花をプレゼントしたり、八重のピンチにはいつも駆けつけて助けたりと、その好意は視聴者にももちろんのこと、家族や八重の前夫・頼朝(大泉洋)にもバレバレであった。
かつて頼朝がせっせと八重に食べ物を貢いで運ぶ義時に「夫婦になれ」と告げ、仲を取り結ぼうとしたこともあったが、八重からは「お断りします」とキッパリ振られたこともあって、この恋心は悲恋として終わりそうな雰囲気が漂っていた。しかし、義時は、それでもたくさんの海の幸、山の幸を持参して八重の元へ通うことをやめず、一途に彼女の身を案じ、幸せを願っていたのである。
こりない頼朝が亀から八重の元へハシゴ
ある日、八重の元を頼朝が訪れた。その日頼朝は、久しぶりに亀(江口のりこ)の元に行ったのだが、そこで待っていたのはなんと妻・政子(小池栄子)。最悪の鉢合わせとなった頼朝はそそくさとその場を去り、次は八重、とばかりに「来てしまいました!」と立ち寄ったのである。
頼朝のその調子の良さや、女関係のだらしなさが露呈したタイミングで、再び義時が八重の元に現れる。義時は「私と八重さんは幼なじみ。私の想いはあの頃からずーっと変わりません。私はそれを大事にしたい。八重さんに振り向いてもらいたい。そんな大それたことはもう、考えません。振り向かなくても構わない。背を向けたいのならそれでもいい。私はその背中に尽くす」と、いま一度、無償の愛を伝えた。
八重は義時を見つめて「小四郎殿、お役目ご苦労様でした。おかえりなさいませ」とほほ笑んだ。その温かさ、愛らしさ、思いが伝わったうれしさで胸がいっぱいになった義時は、その場で男泣きしたのである。
NHKエンタープライズ