入山法子コメント
――本作の出演オファーを受けた時の感想、原作や台本を読んでみての感想は?
毎クール楽しみにしている「ドラマ24枠」、内田監督で、と伺った時点で、原作や準備稿を拝読せずともやりたいと思いました。漫画には漫画の、ドラマにはドラマの魅力があり、共通して流れている文学的な香りや、過去に囚われてしまう人の葛藤、誰かを労り慈しむ気持ち、また大きなテーマである死生観というものは、今、多くの方に響くものだと思いました。
――演じる役どころの印象は?
いつもは、人生に寄り添ったり感情を受け入れたりすることで演じる役の人となりを手繰り寄せますが、彩女はとても掴みどころのない人にみえるかもしれません。私自身も、彩女の強い思いや、ふと見えるゆらぎに振り回されながら、彼女の人生と向き合っているからです。北さんや彩女と共に、旅を通して、他者を理解し、見てくださる方にも、そんな気持ちを促せるようなキャラクターになればと思っています。
――撮影への意気込み、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
実際にその場所の空気を感じながらの撮影はとても贅沢だと思いますし、ありがたいです。いい人、いい空気、おいしいごはんをたくさん注入して、彩女のいう大人の夏休みを過ごしたいと思います。精一杯、務めさせていただきます。このドラマが、あなたの生きる力になりますように。
松本拓プロデューサーコメント
約二年前、この原作と出会った時、今テレビ東京で映像化すべき恋愛ドラマはこれだと確信しました。テーマは「死生観」です。言葉で表現するのが難しいこの原作の面白さは、実写ドラマの台本にしていくハードルがとても高かったですが、今撮影をしていて非常に手応えを感じています。人が生きる意味、そして人の温かみを感じていただける作品に仕上がっていくと思いますし、「生」と「死」という人間の普遍的な要素を表現しながらも、その世界観はとても現代的なものになっていくはずです。
なにより、重岡さん、入山さんはじめ、役者の皆さんがとてもすてきで、作品を愛し、作品に入り込んでいただいているのが、現場で強く感じられます。そして、長年ご一緒したかった内田英治監督の感性がそこに融合され、間違いなく今まで見たことのない、斬新かつとても不思議なドラマができあがると思います。原作を託してくださったGino0808先生、講談社の皆さま、そしてこの企画に集まってくださった、全ての役者スタッフの皆さまへの感謝を忘れずに、最後まで思いを込めて制作に臨んでいきます。ぜひご覧ください。