変顔、ポカン顔、うそ泣き…今田美桜の表情力
麻理鈴を演じる今田の表情の豊かさが魅力的だ。T・Oさんを見た時の驚きのあまり目を見開いた様子、憧れの人にぽ~っとしてしまうかわいらしさ、話していることを覚えていなくて峰岸に泣きつく悲哀の表情。
他にも、清掃アルバイトだった山瀬(高橋文哉)が自分の後輩になったと知った時にポカン顔になったり、“先輩”と言われて思わずニヤケてしまったり。
第6話では、仕事の価値観が違う新入社員の山瀬、板倉(石井杏奈)と入社10年の先輩・小野(鈴木伸之)の間で板挟みに。そして山瀬らがピンチを迎えると、麻理鈴は打開策を思い付くのだが、これまで峰岸から授かった“出世100箇条”を使い、泣き落とししたり、押して駄目なら引いてみたり。また、落ち込む板倉に変顔を見せる場面も。
表情七変化ともいうような、くるくる変わる表情。それは麻理鈴のストレートな気持ちが表れていて、見ていて気持ちいいほどだ。それが共感を呼ぶことにもなっているのではないだろうか。今田の全力で取り組む演技力が光る。
次回、5月25日(水)放送の第7話は、社長が倒れ、次期社長候補である専務派と社長の息子・伝弥(野間口徹)派の派閥で社内が揺れる中、麻理鈴が会社の10年後を考える伝弥の「未来プロジェクト」に応募する。
◆文=ザテレビジョンドラマ部