主演の小泉孝太郎は、台本を最後まで読んだときに「苦しかった」と告白。「光栄でしたけど、本当に苦しくなる役柄なんです。僕が関わる人はみんな、台本を読んでいるときからゾクゾクするような、一体何を考えているのか分からない人たちばかりで。まともなのは僕が演じた萩崎くらいです。誰を信用したらいいのか、何を信じて進んでいけばいいのか、あの苦しさは、なかなか味わえない」と松本清張作品の難しさを振り返る。
「第1話から苦しい作品になる覚悟を決めましたし、やりがいがあった。今はものすごく達成感、満足感に包まれていますし、素晴らしい作品と出会えたことを心から感謝しています」と晴れやかな表情で語った。
また撮影当時を思い出し、「陣内(孝則)さん(の役)なんて怖すぎますからね! 普段は本当に優しいんです。でも作品では途中から、目を合わせるのも本当に怖かった。今だって(陣内のいる)左側は向きたくない。あ、思い出してしまうとね(笑)」と役にはまったがゆえのジョークも。
一方、萩崎を翻弄する上崎絵津子役の泉は、「絵津子はミステリアスで謎に包まれた女性。山杉社長(陣内孝則)と堀口さん(薮宏太)に囲まれた絵津子は、強い女性で賢く、上手く人生を生き抜いてきた強さがある。楽しみながら、参加させてもらいました」と感慨深く語った。
また、ホステス役としての所作やダンスシーンについては、「レッスンで学ばせてもらうことが多かった。細やかな動き、女性として美しく見せるふるまい方は勉強になりました。ダンスはコツを掴むまでが難しかったので、そこは苦労しましたね」としみじみと振り返ると、小泉が「(泉が)ダンスをリードする側なので大変だったと思う」とフォロー。撮影時、内片輝監督からは「もっと色っぽく! もっと色っぽく!」とディレクションがあったことも明かされた。
「至近距離で終始ドキドキしていました」「こちらこそ。唯一、癒やされたシーンかも(笑)」という2人のやりとりから、劇中のダンスシーンにも期待が高まる。
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