――演じるキャラクターの魅力を教えてください。
黒木:ちはるは、人間味、毒、ユーモアのバランスがいいですよね。そして、自分の“核”となるものを持っている人物。ちはるの言葉は押し付けがましくないし、本質を突いているので、視聴者の方ははっとしたり、救われたりするのかなと思います。
杉野:順平は優しくて、素直で、等身大。人としてこれから成長して、厚みのある人になっていくんだろうなと感じるキャラクターです。
――会話劇を演じるに当たって、意識したことは?
黒木:会話が心地いいので油断するとついテンポの良い会話になってしまい、監督から、もっとゆっくりしゃべってくださいというのは言われました。
杉野:撮影の途中から本当に姉弟のノリに近くなっていました。
黒木:一緒にいる時間が長かったので、言葉のキャッチボールが気持ちよくできる関係になっていたよね。
――劇中でちはるの恋愛論、仕事論、人生論がいろいろ出てきますが、お二人が役者の仕事をする上で大切にしていることは?
黒木:私はお芝居がもともと好きで、役者のお仕事を始めました。ありがたいことに長く続けることができています。恋愛やプライベートなことも大事ですが、私にとっては全てがお仕事や役につながると思っています。仕事が人生の軸になっているので、「楽しい」と思うことが大切。楽しめるように日々頑張っています。
杉野:僕も「楽しむ」ということが一番かな。新しい作品に入る時も「楽しそうだな」という視点を大切にしています。