闇を抱える役どころを比嘉愛未が好演
一方、比嘉はちょうど1年前に本作と同枠のドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)で主演し、情熱を持ち、凛とした雰囲気のあるベンチャー企業の社長を演じた。ほか、「日本沈没-希望のひと-」(2021年、TBS系)、「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」(2020年、テレビ朝日系)、「TWO WEEKS」(2019年、フジテレビ系)など出演作は多く、フジテレビ系の「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズでの看護師役も人気が高かった。
そんななかで本作では、薄化粧の地味な国語教師役。ただ、毒を吐く場面もあり、ただならぬ雰囲気を漂わせていたなか、第2話では、不可解な行動を見せた。冴に片思いする慎太郎に、冴と正樹が並んで歩いている写真を見せながら「このメールを送ったのは君でしょ?」と言うのだが、慎太郎は知らないことだった。
それもあって、正樹と冴の写真流出について慎太郎は、愛菜美を疑った。前の写真の件も自分をたきつけるためだったのではと問うと、愛菜美はとぼけるが「でもひとつ間違えれば、あなたがやっていたかもしれない。違う?」と言う。演じる比嘉の、氷のような表情がゾクッとさせた。
あまりこれまでに見たことない役どころに、SNSには「いつも凛としてるのに今回は役として少しやぼったくてミステリアスさが全面的に出てる比嘉愛未さんすごすぎ」「比嘉愛未さんの闇を抱えた怪しさ、絶品ですね」と称賛の投稿が。
さらに、次回7月28日(木)放送第3話の予告では、物語が5年後へと移るが、愛菜美ががらりと印象を変えた美しい姿が映し出された。それに驚がくしつつ、新たな展開に期待が高まっている。
※高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」
◆文=ザテレビジョンドラマ部