俳優の中川大志が11月6日、東京・明治座にて開催された音楽劇「歌妖曲~中川大志之丞変化~」プレスコールおよび取材会に、松井玲奈、浅利陽介と共に出席。歌唱シーンのためにボイストレーニングを行ったことで、「体の変化を実感していけるところもありました」と振り返った。
本作は、明治座、東宝、ヴィレッヂの3社から同じ年齢の男性プロデューサー3人が集まり、立ち上げた“三銃士企画”の第二弾で、「『リチャード三世』×昭和の歌謡界」をテーマにした、音楽、笑い、愛憎、お涙頂戴、勧善懲悪のスペクタクル感とケレン味満載の作品。本格的な舞台に初挑戦で初座長を務める中川が、醜い風貌と不遇な宿命を背負い、美貌の歌手・桜木輝彦となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む“昭和歌謡版リチャード三世”鳴尾定を演じる。
ここまできたな、明治座やばいな
中川は「明治座は何度か足を運んだことはあるんですけど、一昨日初めて小屋入りしまして、ステージ上からの景色を見た時に『ここまできたな』、改めて『明治座やばいな』という武者震いというか、高揚感と緊張感に包まれた気持ちになりました」と告白。
リチャード三世をベースに描かれた定を演じる上で、体を曲げた姿勢での演技が多いために「下半身の筋肉痛で足が震えています(笑)」と苦笑していた。
今作では歌唱シーンにも挑戦。自信のほどを聞かれると「自信がないですと言っちゃうと、この後、初日どうするんだという感じですけど」とした上で、「1年半くらい前に初めてボイストレーニングが始まりまして、ちょっとずつ自分の体の変化を実感していけるところもありました」と明かした。
松井玲奈「ラストシーンの中川さんを見ると心をグッとつかまれる」
また、座長ぶりについては「支えてもらってばっかりでした。定と桜木が難しいキャラクターだったので、まずはそこをどうやって成立させられるのか、作り上げられるのかということに一生懸命取り組んできたという感じで、座長っぽいことは一つもしてないです」とコメント。
そんな中川について、松井は「稽古のたびにひたむきに役と向き合っている姿を見ていてすごいなと思っていた」と称賛し、「何度見てもラストシーンの中川さんの姿を見ると、本当に心をグッとつかまれて、何度でもこの芝居を見たいなと思いますし、中川さんのすごさを毎回感じています」と語っていた。
◆取材・文=山田健史
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