戸田恵梨香と永野芽郁が、東京の中村中学校・高等学校で行われた映画「母性」の公開直前イベントに登壇。本作は、作家・湊かなえの同名小説を映画化したもので、ある女子高校生の死をめぐって、“娘を愛せない母親”と“母親に愛されたい娘”のそれぞれの視点によって仰天の真相が明らかになっていくミステリーとなっている。
「学生時代はきらびやかだったかなって思います」
このイベントに参加したのは、課外授業で映画「母性」を鑑賞した生徒たち。作品を見た感想と共に、二人にいろいろな質問を投げかけた。「どんな学生でしたか?」という質問に、戸田は「ずっと笑っているか、寝ちゃっているような学生でした」と答えると、永野から「かわいい〜!」と言われ、「そうなんです(笑)」とおちゃめに返す。「学生時代は私もきらびやかだったかなって思います」と話すと、生徒たちから「今も!」という声が返ってきて「ありがとう(笑)」と笑顔を見せた。
永野は「楽しいことが大好きで、走ることが好きだったので、休み時間はずっと校庭で鬼ごっこをしていました。今とあんまり変わらないかもしれないです」と答えた。
また、「お母さんの好きなところは?」という質問には、戸田が「とにかく子どもたちのために全ての時間を使ってくれていました。一生懸命私たちと向き合ってくれた姿を、大人になった今考えてみると、大きな愛情をもらっていたんだなって気付けて、恵まれた環境で育ったんだなって幸せに思います」と感謝の気持ちを込めて返答。
永野は「小さい頃からやりたいことをなんでもやらせてくれました。私が面白い、楽しいと思うことを一緒に面白がって楽しんでくれる母だったので、親子というだけじゃなくて、母を“人間”としてすごく好きだなって改めて思いました」と、こちらもたくさんの感謝と共に思いを伝えた。
母親への感謝は「ふざけた感じで『サンキューな!』って(笑)」
「演技する時に緊張しますか? 緊張した時はどうやって緊張をなくしていますか?」という質問も。戸田は「緊張するけど集中するしかない、というか。どうやって緊張を取ろうか?と考えるよりも、緊張を利用して突き進んでいる気がします」と回答。
永野も「緊張する時がありますけど、震えながらやっています。やるしかないから、『大丈夫、この緊張がいい風になるはず!』と言い聞かせています」と、戸田と同様“緊張”をポジティブに捉えていると明かした。
「母の日とか誕生日にどんなプレゼントを選べばいいですか? 感謝の気持ちをどう伝えたらいいか教えてください」というお願いには、永野は「映画が終わる時に大きな花束をもらうことが多いんですけど、あれがすごくうれしくて。自分で花を買う習慣がないので、人からもらうとうれしいので、母の誕生日とかには花を贈ったりしています。感謝の気持ちは真剣には言えないから、ふざけた感じで『サンキューな!』って言います(笑)。ふざけないと無理!」と照れながら答えた。
「皆さんの未来で、何かのきっかけや答えになったらうれしい」
質問に答えた後は、生徒が描いたポスターが贈られ、一緒に記念撮影。最後は、永野が「すごくあっという間でした。学生時代を思い出すことができて楽しかったです。皆さんが『母性』という映画を受け取ってくれて、それをご友人、ご家族に広めてくださったらうれしいです」とあいさつ。
戸田は「皆さんのお話を聞いて、親子関係や愛情やいろんなことを悩みながら、たくさん考えて、これからの未来を生きていくんだなって、無限の可能性が秘められていることにワクワクして、元気をもらいました。難しい映画だったと思いますけど、これが皆さんのこれから先の未来で何かきっかけや答えになるとうれしいなと思います」というメッセージを送って締めくくった。
映画「母性」は11月23日(水)より全国公開。
◆取材・文=田中隆信