12月12日放送の「エルピス―希望、あるいは災い―」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)第8話で、拓朗(眞栄田郷敦)が遂に真犯人に繋がる超決定的な証言を手に入れた。だが、そんな彼を他でもない浅川恵那(長澤まさみ)が裏切った…。拓朗が絶望したのと同じように視聴者もショックを受け、Twitterの書き込みが加速。日本のみならず世界トレンドでも「#エルピス」が1位となった。世界トレンドでの1位は今回が初。
拓朗「女がわかりません」
この作品は、一度は落ち目になったアナウンサー・浅川恵那と彼女の周りの人々が、連続殺人事件のえん罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く社会派エンターテインメント。作品中で扱われている事件は、実在の複数の事件から着想を得ている。
また、タイトルの「エルピス」とは、古代ギリシャ神話でいろいろな災厄が飛び出したと伝えられる「“パンドラの箱”に残されたもの」で、「希望」とも「厄災」とも訳される言葉。真相に迫っていく過程で恵那たちは様々な「希望」を見い出すが、自身やその周囲に「災い」も降りかかる。“えん罪の再調査”というパンドラの箱を開けてしまった彼らが行き着く先はどちらなのか…という意味が込められている。(以下、ネタバレを含みます)
以前、迷い込んだ商店街の店で出会った薄気味悪い男が、副総理の大門(山路和弘)の有力な支援者である“本城建託”社長・本城総一郎の長男・彰(永山瑛太)だと知った恵那は、見つめられただけで身動きが取れなくなった彼の眼を思い出し、何かあると直感する。そして拓朗に、彰を調べるように頼むのだった。
拓朗が商店街で聞いた彰の評判は、「感じの良い、雰囲気イケメン」。商店街のおばさまたち曰く「影があってあぶない感じ」。それを聞いた拓朗は、「危険人物ってことですか?」と尋ねるが、「魅力的ってこと」と言われて混乱する。「危険なモノに魅かれてしまう」という女心が全く理解できない拓朗は、考えるほどに頭が痛くなり「女、マジわかんねぇぇぇ…」とベッドに転がった。
恵那にも「女がわかりません」「助けてください」とLINEを送る拓朗に、「拓ちゃん、かわいすぎ」「『女がわかりません』www」など、視聴者も微笑ましい気持ちになった。
被害者・優香が「好きだった人」とは?
殺人事件の被害者・優香(増井湖々)についての情報がもっと欲しい拓朗は、彼女の中学校で聞き込みを続け、優香と親しかったという高岡ひかる(堰沢結愛)の存在を知り、現在は引きこもっている彼女に会いに行く。
ひかると優香は小学校からの親友だったが、ひかるが片想いしていた男性を優香が「横取り」したことで仲違いしたまま、優香は死んでしまい、ひかるはひどく後悔していた。ひかるの話を一通り聞いた後、拓朗は尋ねた。「その店って…駅前の商店街の中の店…?」。「何で知ってるんですか!?」―ひかるの言葉を聞いて、拓朗は鼻血を出した。彼は、今までで一番、超重要で強力な証言を得たのだ。血圧が上がりまくるのも無理はない。
その上、ひかるは優香が隠し撮りした「好きな人」の写真を拓朗に見せた。それは、まぎれもなく本城彰だった。
拓朗が50万円と引き換えに刑事の平川(安井順平)から貰った優香のスマホの画像データの中には、彰の写真は無かった。拓朗は平川を呼び出し、データを渡すようにせまった。だがシラを切る平川。そこで拓朗は、先日平川と会った時の会話を録音したというスマホをチラつかせ、録音の元データと優香のスマホ内の彰の写真を交換することで話をつけた。だが、実は録音など無かった。完全に拓朗のブラフだったのだ。かつては情熱だけで動いていた彼は、様々な経験を積んでかけ引きもできるようになっていた。
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