ルパン三世の少年時代を描くアニメ「LUPIN ZERO」の第5話が、1月6日よりDMM TVにて配信を開始。今エピソードでは少年ルパンが初めて自分の意思で“ルパン三世”を名乗り、“相棒・次元大介”を盗むというエモすぎる展開が視聴者の感動を呼んでいる。(以下、作品のネタバレを含みます)
ルパン三世誕生の瞬間にあった胸アツ秘話
天下の大泥棒ルパン三世が仲間の次元大介、石川五ェ門、ときには峰不二子も加わり、狙ったお宝を華麗に盗み出す。ハードボイルドに決めるときもあれば、ずっこけ三枚目のような路線でドタバタ劇を繰り広げるときもある。そんなアクションコメディーの印象が強い「ルパン三世」だが、お宝の背景に描かれる心温まるストーリーも、ファンを引き付けてきた大きな魅力になっている。本作「LUPIN ZERO」でも原典のエッセンスはしっかり打ち出されており、特に第5話はそんなハートフル全開で迫る感動のエピソードであった。
まだ中学生ながら裏稼業で暮らし、何人もの命を奪ってきたという次元。今なら明るい世界に戻れるルパンのために決別を選ぶが、ルパンが選んだのは泥棒の道だった。強いやつがいると楽しくなってくるという次元の言葉に、弾かれたように笑い出すルパン。「俺も同じだ。いつだってワクワクしたい。ワクワクできることが一番大事なんだ」と答えると、吹っ切れたように「俺は泥棒になる」と宣言する。
祖父ルパン一世の言いなりになるわけではない。カタギになれという父ルパン二世の言いなりにもならない。自分の「ワクワクの言いなりになる」ことが、ルパンが決めた生き方だった。そして、ルパン三世を名乗った少年が初めて盗むものは、目の前で自分に銃を向ける少年ガンマン。彼の胸にそっと手を当て、盗み出したのは“相棒・次元大介”だった。このシーンにはファンの熱も高まり、ネットには「胸熱すぎて引っくり返った」「ルパンと次元の関係性エモ過ぎて処理が追いつかない」「ジャリルパンとジャリ次元が尊すぎてムリ」など、感動に沸くコメントが数多く寄せられていた。
ルパン二世が計画するルパン帝国とは?
ルパン三世、誕生の瞬間となった第5話だが、物語にはもう一軸あり、それが父ルパン二世の暗躍だ。日本政府転覆を狙う革命軍の依頼で、ルパン二世は沖縄の米軍基地から原子ミサイルを盗み出す。もしこれが東京に撃ち込まれれば、ようやく復興を遂げた町が再び焼け野原になってしまう。しかもこの革命軍にはルパンが思いを寄せる女性・洋子も関わっていた。これを知ったルパンは革命軍に「歌姫をいただきに参ります」という予告状を送り、洋子を取り戻すために動き出す。
一方、ルパン二世はただ依頼によって原子ミサイルを盗み出したわけでなく、“ルパン帝国”という何やらきな臭い計画を持っていることを匂わせる。原作設定のルパン帝国がここで絡んでくるのは興味深く、ルパン三世誕生の秘話に加え、次元との過去やルパン一族についても紐解かれていくのが本作の魅力になっている。
物語は残すところあと1話。はたしてルパン三世はどのような盗みを見せてくれるのか。最終回の第6話「少年ルパン、三世を名乗る」は1月13日(金)より、DMM TVにて独占配信される。
■文/鈴木康道
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