<どうする家康>真矢ミキ「いつもほほえましく見守っていました」娘役の有村架純との共演について語る
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第6回「続・瀬名奪還作戦」が2月12日に放送された。瀬名(有村架純)の母・巴を演じた真矢ミキがコメントを寄せた。
巴の強さが詰まった最期だったと思います
――巴を演じきったお気持ちをお聞かせください。
第5回に、巴のせいで今川家からの脱出に失敗してしまうシーンは、初めて脚本を読んだ時「私か…」と複雑な思いでした(笑)。でも、巴を表すには重要なシーンですし、私自身演じていく上でのヒントになりました。良く言えば、育ちがよく物事の裏を読まない純粋さや素直さがあります。悪く言えば、うっかりしていて思慮深さに欠けるとも言えますが、それだけ周囲の人に支えられて生きてきたのだろうと思います。
瀬名にとっても気品はあるけれど、たまに理解しがたいお母さんという感じだったのかな。でも、巴は、実は奥底に熱いものが流れている女性だったのだろうと思っています。それを象徴するのが、第6回で巴が瀬名に対し「そなたが命を懸けるべき時は、いずれ必ずきます。それまで、強く生きなさい」と言葉をかけるラストシーン。大切な人を守るために命を捧げる覚悟や潔さ、娘への愛、戦国を生き抜いてきた巴の強さが詰まった最期だったと思います。
宝塚で男役を演じていた時以来の再会でした
――収録の思い出はありますか?
所作指導の花柳寿楽先生とは、宝塚で男役を演じていた時以来の再会でした。身体に染みついているのが男役の所作なのと、油断すると10代から習っている日本舞踊がつい出てしまうので、大変苦労しました(笑)。日常の所作を身につける難しさを実感しつつ、ふとした時に出てしまいそうになる日本舞踊を「抑えておさえて…」と自分の中で葛藤していました。巴は育ちがよく、所作を非常に厳しく叩き込まれている家の生まれなので、その点では多少演じやすかったのですが、収録中、何度も寿楽先生のもとに走って確認しにいったのを覚えています。