阿部サダヲと佐藤隆太が、3月3日に東京・新宿ピカデリーで開催された映画「シャイロックの子供たち」(公開中)のティーチインイベントに登場。かつて「木更津キャッツアイ」シリーズで共演歴がある2人が、今作も木更津でもロケが行われたということで、“チーム木更津”として撮影秘話や、かつての共演当時の思い出などを語った。
阿部との再共演が佐藤の出演の決め手
「木更津キャッツアイ」は、末期がんで余命半年と宣告された元高校球児の"ぶっさん"こと田渕公平が、残り少ない日々を好き放題に過ごしたいと考え、地元の野球チーム「木更津キャッツ」のメンバーたちと怪盗団「キャッツアイ」を結成し、騒動を繰り広げるコメディー。脚本は宮藤官九郎が務め、2003年に「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」、2006年には「ワールドシリーズ」として2回映画化もされている。
阿部は同作でキャッツのキャプテン・猫田を、佐藤はキャッツのファースト・マスターを演じ、2月17日に行われた「シャイロックの子供たち」の初日舞台あいさつの時も、当時のドラマを懐かしんでいたが、今回はズバリ“チーム木更津”として登壇。
佐藤は今作への出演を決めた理由の一つが、阿部と再共演できることだったそうで「僕がデビューした連ドラでもご一緒させていただいて、それからも舞台だったり映像だったりで共演させていただいていて、大好きな先輩なので。本を開いたら阿部さんをはじめ個性的な素晴らしい先輩方の名前がずらっと並んでいたので、どんな作品でも出たいという感じでした」と明かす。
“珍しく真面目な役”で再共演
それを受け、阿部は「うれしいですね。10数年ぶりにご一緒して、結構“肝”のシーンを真面目にやって(笑)。こんなことできるんだなって。ずっとふざけてたんだから」と語ると、佐藤も「初めてですよね。サダヲさんと真面目なのは」と同調。
続けて阿部が「『自分の人生は自分で決めろ』なんて、俺が言うなよってね(笑)」と自虐気味に言うと、佐藤も「年を取ったなあ…っていう感慨深い思いと、場所が木更津なんですよ。20年くらい前は(木更津キャッツアイで)『ニャー』とか言ってて(笑)」と述懐し、阿部も「俺も『ニャオス』しか言ってないもんね。うそをついたら“ねずみ顔”してね。あれ、今HIKAKINやってない?」と「木更津キャッツアイ」当時を振り返りつつ、猫田の“ねずみ顔”を人気YouTuber・HIKAKINが“継承”しているのではと指摘し、会場は笑いに包まれる。
さらに、佐藤が「確かに!あれ猫田の顔だったのか…。ある程度(使用料として)パーセンテージ頂いたほうがいいですね」と悪ノリし、阿部は「僕はそう(猫田の顔だと)思っています……って、こんな話でいいんですか?今日(笑)」と、あまりにも映画から脱線していると思い、MCに慌てて確認。OKをもらうと、他にも「木更津キャッツアイ」関連では酒井若菜や渡辺いっけいが今作にも出ており、「意外と出ているんですよね~」と、もうひと盛り上がりしていた。
KADOKAWA / 角川書店