7 MEN 侍・今野大輝が単独初主演 深夜ラジオ“アルピーANN”リスナーの心の変化を好演<明るい夜に出かけて>
今野大輝(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)が単独初主演を務める舞台「明るい夜に出かけて」のゲネプロ取材会が、3月12日に都内で行われた。
伝説的深夜ラジオ「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」が題材
同作は、実在の深夜ラジオ番組「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」のリスナーたちの交流と、世の中で彷徨う若者たちの孤独とつながりを描いた物語。小説「明るい夜に出かけて」(佐藤多佳子作)が原作となっており、2018年には「オールナイトニッポン」50周年スペシャルラジオドラマとしてオンエアされ、大きな反響を呼んだ。
今回、主演を務めるのは舞台単独初主演の今野。共演に、「第14回TAMA映画賞」最優秀新進女優賞受賞するなど注目を集めている俳優・伊東蒼、ミュージカルから小劇場まで幅広く活躍する大久保祥太郎、映画、演劇界で高評価を受ける板橋駿谷ら個性豊かなキャストが勢ぞろい。さらに「オールナイトニッポン」で現役パーソナリティーを務めているアンガールズ・山根良顕、鈴木杏樹も出演する。
心を閉ざした富山がコンビニバイト、ラジオを通して変化
物語は、あるトラブルがきっかけで心を閉ざし、大学を休学する富山一志が、海の側の街でコンビ二バイトをしながら一人暮らしを始めるというところからスタート。
人に触れられることやコミュニケーションが苦手な富山は、ある日、常連客のミミさん(鈴木)を突き飛ばしてしまうが、自分でも何をしたか理解できず、ただ下をうつむき言葉に戸惑う。その様子から、人間関係が苦手な富山の繊細な心と彼が抱える問題の複雑さを感じさせられた。
しかし、コンビニでバイトをするうち鹿沢や富山が好んで聞く「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」のヘビーリスナーで“ハガキ職人”の風変りな女子高校生・佐古田と交流するようになる富山。そこにワケありの旧友・永川も合流し、富山の世界が変わっていくという内容だ。
ステージでは、富山の心の声をコミカルに表現する演出や歌や踊りも健在。
物語が終盤になっていくにつれて、表情豊かになっていく富山と、感情豊かな友人たちの心のやり取りには心を揺さぶられた。
舞台「明るい夜に出かけて」は、3月12日から25日(土)まで東京・本多劇場、4月1日(土)~2日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、4月9日(日)に群馬・高崎芸術劇場 スタジオシアターにて上演。
マガジンハウス/日之出出版
発売日: 2021/05/18