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「帰ってきたぞー!」Travis Japanが世界デビュー後初の全国ツアーでファンを魅了!<ライブリポート>

2023/03/15 19:22

多彩なトラジャのパフォーマンスが堪能できた4部構成のステージパフォーマンス

【写真を見る】松田元太がセンターで和太鼓叩いた「VOLCANO (和Ver)」に会場のボルテージもMAXに!!
【写真を見る】松田元太がセンターで和太鼓叩いた「VOLCANO (和Ver)」に会場のボルテージもMAXに!!撮影=阿部岳人


メインステージ上空には、“Travis Japan”と掲げられた文字の両サイドに2匹の虎のモチーフが。中央に伸びる花道にはレッドカーペットが敷かれ、センターステージには地球を模した球体が浮かんでいる。グループ名、そして約7カ月間の米国武者修行を経た彼らに紐づくさまざまなセットや演出に開演前から期待とワクワクが込み上げる。場内が暗転し、ビッグバンド風のゴージャスなSEが流れると、センターの“地球”がカラフルな色に染まりカウントダウンがスタート。数字がゼロになった瞬間、メインステージの奥から宙づりのオープンリムジンに乗った7人が登場! 黒のタキシードを着こなし、LAやハリウッドの景色が映し出された巨大LEDをバックに歌うのは「The Show」だ。この曲は拳を掲げるダンスバージョンも文句なしにカッコいいが、それぞれが車から身を乗り出して煽る今回ならではの演出もスペシャル感が満載。最後は東京タワーの映像の前にリムジンが到着し、リーダーの宮近海斗が「帰ってきたぞー!」と絶叫。開始早々から、この約1年の間に起こったTravis Japanの濃密な“ストーリー”の具現化に胸が熱くなる。

ファンの前で初めて披露するデビュー曲「JUST DANCE!」は360度囲まれたセンターステージで。この日を待ちわびてMVを何度再生したか分からないという人も多いことだろう。彼らにしても既に数えきれないほど踊ってきた記念の1曲は、揃ったステップのひとつひとつにLAでの努力の跡が詰まっている気がしてグッと見入ってしまった。会場が一体となって手を揺らす間奏の“ピロブンダンス”も圧巻。彼らの“ただいま!”の気持ちがパフォーマンスの熱から十分に伝わってくる。

この後、ライブは「ACT1:Hollywood」「ACT2:Electronics」「Act3:JAPANESQUE」「ACT4:street」と区切られたブロックへ。「ACT1:Hollywood」は本場ハリウッドのショーを見ているような煌びやかなステージが目白押しで、ハイライトはやはりJr.時代の代表曲「夢のHollywood」。「いつか現地で歌いたい」とインタビューなどでもよく話していた夢が、留学中に参加した全米人気番組「America's Got Talent」で実現し、それを再び日本のファンの前で――。揃いに揃ったダンスは渡米前よりもさらに頼もしく見え、川島如恵留のピアノ伴奏でスタートする「Happy Groovy」ジャズバージョンのアダルトな雰囲気に、会場中が酔いしれた。

「ACT2:Electronics」は、その名の通りエレクトロな電飾パフォーマンスが続々と。宮近×中村海人による「FIRE!!!」(北山宏光&藤ヶ谷太輔のカバー)は球体LEDとリンクした近未来的な演出とセクシーな絡みでファンを骨抜きにし、V6のカバー曲「PINEAPPLE」は吉澤閑也がメインの躍動感あるダンスをみせた。人気のオリジナル曲「GET ALIVE」と「LockLock」の2曲はこのコンサートのために川島がMIXしたマッシュアップver.も新鮮。「Act3:JAPANESQUE」は和の世界観で魅せる楽曲が揃い、松田元太のたくましい和太鼓を中心とした「VOLCANO(和ver.)や川島×松田による「君だけに」(少年隊)のコンテンポラリーダンスを取り入れたステージが鳥肌もの。「ACT4:street」は七五三掛龍也×松倉海斗がストリートカジュアルな衣装で踊る「LET‛S MUSIC」で始まり、先輩の屋良朝幸が振り付けを担当した新曲「Turn Up The Vibe」では、ラフにパフォーマンスを楽しむ彼らの姿にほっこり。純粋に踊りが好きな7人のダンサーたち…といったステージが目に焼き付いた。さらに脱帽だったのは、このブロックの目玉である「World of Danceメドレー」。全米4位、全世界9位に輝いたダンス大会「WORLD OF DANCE」でのパフォーマンスを、現地でも使用したキツネの面や扇子の小道具と共に再現したのだ。日本からは報道や動画でしか見ることのできなかった“海の向こうのステージ”が目の前で披露される喜びに湧く会場。ノンストップの長尺を全力で踊りまくる7人の気迫に思わず目の前がにじむ。そして熱気冷めやらぬ中、本編ラストは7人が向かい合って円になり「JUST DNACE!」のバラードver.を。メンバーの「ただいま!」、客席の「おかえり!」のコール&レスポンスをきっかけに心を込めて歌い上げ、お互いを讃え合うように背中をパンと叩き合ったシーンに、より強固になった7人の絆が見て取れた。

アンコールでは「BIG BANG BOY」と新曲「DRIVIN' ME CRAZY」、そして毎回コンサート最後に歌われるファンとの絆曲「Together Now」を披露
アンコールでは「BIG BANG BOY」と新曲「DRIVIN' ME CRAZY」、そして毎回コンサート最後に歌われるファンとの絆曲「Together Now」を披露撮影=阿部岳人


ファンへ伝えたかった目一杯の感謝、留学を経て精度とタフさを増したダンスは言わずもがな、今回のコンサートで強く印象に残ったのは“Travis JapanTravis Japanを愛している”ということだ。それは各々の挨拶でも口にしていたが、ステージを見ていても手に取るように伝わる瞬間が幾度となくあった。このグループに全てを懸けて海を渡った7人……。お互いを信頼し、リスペクトしているからこそ辿り着けるパフォーマンスの聖域というものがあるとすれば、彼らはきっとそこに手が届いたのだろう。米国留学というジャニーズでは異例の経験を積み、誰も侵すことのできない愛と夢に溢れた完成度の高いステージを手に入れたTravis Japan。今の7人だからできるオリジナリティ溢れるエンターテインメントに心の底から高揚させられた。

(取材・文=川倉由起子)

下に続きます

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  • メインステージの幕が開くと、空を飛ぶオープンリムジンに乗ったTravis Japanが登場!
  • 【写真を見る】松田元太がセンターで和太鼓叩いた「VOLCANO (和Ver)」に会場のボルテージもMAXに!!
  • アンコールでは「BIG BANG BOY」と新曲「DRIVIN' ME CRAZY」、そして毎回コンサート最後に歌われるファンとの絆曲「Together Now」を披露

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