謎が謎を呼ぶ展開で毎回SNSは大反響だった
「大病院占拠」で描かれたのは、迫力のある謎解き展開はもちろんだが、無責任な野次馬の力によって、無関係の人にまで影響が及び、傷つくことがあるといったことではないだろうか。「愛する人の命」か「1億2000万人の命」かということは誰にも選べない。両方、大事なのに、自分の置かれた状況によっては、時に残酷に選択し、鬼にもなってしまう。
SNSが誰の手にも扱えるようになった現代で、自分のちょっとした行動が大きな事件を呼んでしまうかもしれないという恐ろしさがあった。スマホで動画を撮ったり、気軽に拡散する前に、その先に何か起きることはないかと考えていく必要がありそうだ。
ラストのラストで、描かれた何者かとメールをやり取りする駿河(宮本茉由)の姿が最後の謎として投げかけられたまま放送が終了した。「メールの宛先名「U4r0n05h0mendAre」って「後ろの正面だあれ」になってるじゃん!」「な、なんだったのあれは」「最後に大きな謎置いてったなー!」など、の声がSNSに広がり、Twitterはトレンド1位ほか、関連ワードが並んだ。人々の大きな関心を集める作品だった「大病院占拠」最終話はTVer、huluで配信中だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部