【case.1】友人がベッドの上に座ろうとする場合
――例えば、ベッドの上に友達が座ってしまったって時にうまく指摘して移動してもらう方法とかあれば知りたいんじゃないでしょうか？
そうだなあ。まあ指摘するとめんどくさいやつだって思われるから、座る前に「ここに座っちゃダメなんだ」って思わせるのがいいんじゃないかな？
――座る前に？ どうやって分からせたらいいんですか？
まぁ、ベッドの上に【ペンキ塗りたて】っていう貼り紙をしとけばいいんじゃないかな？
――ペンキ塗りたて…？
うん。それやったら、友達も自分の服にペンキつけたくないだろうから座らないんじゃない？
――公園のベンチとかだったら分かりますけど、ベッドの上布ですよね？ お布団ですから…。そこにペンキが塗りたてって変だなって思わないですかね？
えー、そうかな？ 僕はそんなに変だとは思わないけど。もし素材の関係でおかしいなって思うんだったら、ベッドの周りの床に【ペンキ塗りたて】と貼っておけば、さすがにそこ飛び越えてまでベッドに座らないんじゃない？
――床に貼る…。
その友達の跳躍力にもよると思うけど、２～３メートルぐらいあれば、ベッドにわざわざ跳んで座りにはいかないんじゃないかな。
――なるほど。
まあ、ベッドじゃなくても、自分の家の中の触ってほしくないところに【ペンキ塗りたて】って貼れば、大体解決だよね！
――そういった張り紙を貼っておく…。
【case.2】友人と一緒にお鍋をすることになった場合
――あと潔癖症の方の中には、友達同士の一緒にお鍋をするのが嫌だっていう方もいるらしいですね。
お鍋？ え、なんで？
――友達同士でも他人と同じ鍋の中にある具材を突いて食べたりするのが苦手っていう方はいるみたいです。
大変だね。 僕はむしろ他人が残したお鍋の方が色んな出汁が出てそうだから飲むの好きだけどね！
――それはちょっと気持ち悪いですね。
ふーん、同じ潔癖症でも全然違うんだねぇ。
――ようすけさん、潔癖症ですかね…？ じゃあ、そういったお鍋をやろうなんて言われちゃった場合、どうやったら断れるかっていうのも教えていただきますか？
それも一緒。断らずに、相手にお鍋はダメだって思わせればいいんだよ。
――お鍋はダメ…どうやって伝えたらいいんでしょう？
だからお鍋に具材を入れて煮込むでしょ。で、そろそろ食べ時かなーって時に、お鍋の蓋を開けようとするじゃない？
――はい。
その時に、お鍋の蓋に【ペンキ塗りたて】って貼り紙をしとけば、友達は「あ、蓋を開けたら手がペンキで汚れちゃうからやめよう」って思うよね？
――思いますかね？ 「なんでお鍋の蓋にペンキ塗ってんだろう」とか思いません？
僕は思わないけど…。もしそこが気になるんだったら、【ペンキ塗りたて】じゃなくて、【高圧電流注意】とか【落石注意】とかの貼り紙でもいいと思うけどね。
――それをお鍋の蓋に貼るんですか？
うん。そしたら友達は近づかないと思うよ。
まとめ
――じゃあ、触ってほしくないものには、友達を近づけないっていうことが大事っていうことですかね？
そうだね。まあ、あれだね。潔癖症の人がストレスを溜めない一番の方法は、友達を作らないってことだね。
――それが一番…？
うん。だから、もし誰かにね「連絡先交換しましょう」みたいに言われたら、自分のスマホに【ペンキ塗りたて】っていう貼り紙をしといて、「今スマホ触れないんです」って言えば友達にはならないから解決するんじゃないかな！
――確かにそういう人には近づかないかもしれないですね…。ありがとうございました！
〈#10につづく〉
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