俳優の中村倫也が、5月9日に都内で行われた映画「宇宙人のあいつ」公開記念舞台あいさつに、伊藤沙莉、柄本時生、日村勇紀(バナナマン)らと共に登壇した。
息の合ったかけあいで盛り上げる
本作は、「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「ステップ」の飯塚健が監督・脚本を手がけた完全オリジナル作品。中村が真田家4兄妹の次男・日出男として23年間もの間、家族になりすましてきた訳ありな宇宙人を演じ、地球を離れるまでの残された3日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する、異色のエイリアン・コメディーだ。
中村は「こいつらいい家族だなと思ってもらえるとうれしいです」と語り、日村は「やっときたなという感じです。撮影が1年前なので、その時は公開するなんて想像がつかなかった」とコメント。伊藤は「やっとこの日が来たということで、朝からたくさんの方に来ていただけてうれしいです」と公開を喜び、ほほ笑んだ。
イベント中、4兄妹を演じた4人は撮影地の高知での思い出や、印象的だったという食事中のシーンを壇上で再現するなど、息の合ったかけあいを披露し、客席は大盛り上がり。
中村直伝の“回し蹴り”を日村が披露
また、日村は劇中に行った回し蹴りのシーンについて「大変でしたね、体も硬くて上がらないから。やったこともないですしね、回し蹴りなんて。でも、倫也くんが『こうしたらいいんですよ』って事前に教えてくれて」と中村から教えてもらったというエピソードを明かし、実際に壇上で披露すると、足元がおぼつかないフラフラな蹴りに会場は爆笑に包まれた。
最後にコメントを求められると、中村は「なんかいいな、なんか楽しいなって思える作品です。一休みしたいときに見るといい休日になると思います。多くの方に楽しんでいただけたら」と話すと、続けざまに「日村さんもいるので、舞台あいさつといえば謎かけかなと思いまして、渾身のやつを…」と切り出し「『宇宙人のあいつ』とかけまして、引っ越しの内見の人とときます。その心は…どちらも何度も見たくなるでしょう」と披露し、拍手が鳴り響いた。
すると、日村が「おいおい! それ、俺が昔言ってすごいスベったやつ! なんで倫也くんが言うとこうなるのよ、すげえ悔しいよ…」とすかさずツッコミ。仲むつまじいやりとりを披露し、会場は終始和やかなムードのままイベントは終了した。