長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は「るてんのんてる」(毎週金曜夜24:30-、読売テレビ)をチョイス。
貧乏ゆすりをやめられない「るてんのんてる」
昔から貧乏ゆすりがやめられない。いつからなのか、もはや覚えてはいないが、小学3年生の時の担任に「貧乏ぶるいをやめなさい」と言われて「変な言い方」と思った覚えがあるから、少なくとも小学3年生の頃から私は、毎日足を小刻みに動かしているということになる。滑稽でならないし、周りの人間に不快感やプレッシャーを与えてしまうこともあるだろう。良くないことなのは分かっている。しかし、貧乏ゆすりに悩まされているのは、何も周りの人間だけではない。貧乏ゆすりをせずにはいられないこの身体に、私自身が最も悩まされているのだ。
収録中でもお構いなしに足を動かしつづけるフットボールアワー後藤輝基の貧乏ゆすりに焦点を当てた、『るてんのんてる』6月2日・6月9日(6月2日放送回のTVer配信は今夜23:59まで!)の放送回を見て、改めて自分の貧乏ゆすりとも向き合うことになったのだが、ていうかめちゃくちゃ面白いね『るてんのんてる』。本当あっという間だったよ、めっちゃ笑ったし、Amazonプライムビデオで過去回が配信されてるから全部見ようと思う。テンポも良いし、やっぱりフットボールアワーは面白い。ずっと見ていたい。ここ最近ではイチオシの番組ですね。
さて、貧乏ゆすりの話である。番組を見ていて思ったのは、後藤輝基と私の貧乏ゆすりは似ているという事だ。いわゆるザ・貧乏ゆすりというような、片足のつま先を軸に踵を上下させるあの動きはもちろんの事、組んだ足のつま先で地面を叩いたり、もう片方の足をブラブラさせたり、両足を同時につま先ゆすりしたり、あっそれやるよね~といった動きが続く。私は、太もも上部の筋肉に一瞬ぐっと力を入れ、すぐに抜くことで、腿からふくらはぎにかけての肉を揺らすというのをよくやる。カフェなんかで仕事をしているとやはり大っぴらにはできないんで、足の内部で貧乏をゆすろうと努力するのだ。我ながら滑稽だと思うが、やめられないのだから仕方が無い。もはや私には、貧乏ゆすりをしたいからしているか、貧乏ゆすりをしたいけどできていないかの2つの状態しか無い。常にしたい。なぜしたいか、論理的な理由は一切ない。せずにはいられないという、それだけである。飲み会のとき、ずっと机を揺らしているのは私だ。ここで白状させてもらう。
番組では、後藤の貧乏ゆすりに合わせてバンドがセッションを繰り広げるというのをやっていて、それがかなり面白かったので是非見てほしい。本当に面白い番組でした。これからもチェックしていきます。反対から読んでもるてんのんてるなんだね。そういやP!NKの「So What」が流れていた。しょっちゅうバラエティで流れていた印象だが、やっぱり現代でも使われるんだなあ。結構長めに使われていたけど、サビには到達しなかった。いっつもサビまでは到達しない印象がある。この話自体がSo What、おあとがよろしいようで……