「赫い髪の女」(1979年)「キャバレー日記」(1982年)など日活ロマンポルノの名作や、「Wの悲劇」(1984年)「共喰い」(2013年)など数多くの脚本を手掛けた荒井晴彦が脚本を務め、綾野剛主演、柄本佑、さとうほなみ共演の映画「花腐し」(読み方：ハナクタシ)の公開初日が11月10日(金)に決定。このたび、本予告、本ポスタービジュアル、及び奥田瑛二、山崎ハコ、マキタスポーツら追加キャストの情報が解禁された。
”純粋な愛の物語" 映画「花腐し」あらすじ
松浦寿輝原作の芥川賞受賞作品「花腐し」を荒井が大胆に翻案した本作品。廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督・栩谷(綾野)と脚本家志望だった男・伊関(柄本)、そしてふたりが愛したひとりの女優・祥子(さとう)。
タイトルに引用された万葉集の和歌「花腐し」とは、きれいに咲いた卯木(うつぎ)の花をも腐らせてしまう、じっとりと降りしきる雨を表現している。そのタイトル通り、梅雨のある日に出会った栩谷と伊関は、自分たちの愛した女について語り始める。
そして、三人がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、 それぞれの人生が交錯していく、ふたりの男とひとりの女が織りなす湿度の高い男女の切なくも純粋な愛の物語となっている。
ポスタービジュアル、追加キャストが解禁
ポスターは栩谷、伊関、祥子の3人が土砂降りの雨の中、うつろな目で佇む様子を捉えたもの。「朽ちてなお、生きていく」というコピーが添えられ、降りしきる雨とともに自らの夢も愛も朽ちさせていくかのようなビジュアルとなっている。
追加キャストには栩谷が身を寄せるビルのオーナー・金役にマキタ、韓国スナックのママ役に山崎、ピンク映画の製作会社社長・小倉役に赤座美代子、脚本家・沢井役に奥田らがそれぞれ扮(ふん)する。
出会いから衝撃の告白まで…本予告映像が解禁
本予告は、栩谷と伊関が梅雨のある日、初めて会うシーンから始まる。会話を重ねるうちに少しずつ警戒心が解けていく2人。やがて、それぞれが自らの朽ちつつある夢とともに、過去に本気で愛した女について語り始めるが、なんとそれが、同じ女、＜桐岡祥子＞だったことを互いに知り、衝撃を受ける。
しかも、栩谷は伊関に「桐岡祥子は死んだ」と告げる。男2人が生きる時間を体現するかのようなモノクロ映像からは一転、＜祥子＞とそれぞれの男たちの記憶は色鮮やかな映像として蘇り、見るものを引き込んでいく印象的な映像となっている。
