蓮が一人夜のオフィスにいると真田がやってきて…!
八神は蓮がずっと人と肉体関係を持つことができなかったことを和真に話す。そして、「俺とも何度もやろうとしたけど、全部失敗。過呼吸の発作が出るからな。あいつが誰かとつながれることがあるなら、あいつの心に決めたやつとだけだと思ってた」と告げる。
和真は立ち止まって八神の言葉を聞いていたが、やがて走って店を出ていく。
夜のオフィス、蓮が荷物をまとめていると、酔っ払った真田(岡部尚)が入ってくる。蓮が荷物を持って「遅くまでお疲れさまです。では、失礼します」と立ち去ろうとすると、突然、真田は蓮を突き飛ばす。
真田は蓮の頬を叩き「何年か前見たんだよ、八神というデザイナーとゲイバーの前にいただろ。黙っててやった恩も知らずに」とさらに蓮を蹴飛ばす。真田は死にたくなるほどかわいがってやると言って、自分のベルトに手をかける。
蓮は過呼吸に喘ぎながら、和真との幸せな時間を思い出す。やわらかい光に包まれて笑う蓮が屈託なく輝いて見えて余計に切ない。「出会った時からお前だけが俺の世界だった」と蓮は心の中でつぶやいて和真を思うのだった。
蓮が昔も今もひたむきに和真を思っている気持ちが伝わり、真相を知った和真の涙に心揺さぶられ、涙が溢れてくる。Twitterでも「え、泣いてる」「痛い……胸が痛い」「辛く切ないトンネルをどうか抜けられます様に」など二人のために心を痛めるコメントが多く寄せられた。
※高松アロハの「高」は、正しくは「はしご高」
◆構成・文=牧島史佳