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マヂラブ・野田クリスタル、“ゲームクリエイター”としての最終目標は「芸人のゲームを作りたい」

2023/10/22 09:00

野田クリスタル
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ゲームクリエイターとしての顔も持つお笑いコンビ・マヂカルラブリー野田クリスタルが2024年、Nintendo Switch用ソフト「スーパー野田ゲーMAKER」を発売する。

本ゲームは、「スーパー野田ゲーPARTY」(2021年)「スーパー野田ゲーWORLD」(2022年)に続く、野田ゲーシリーズの第3弾。数多くのミニゲームを収録したこれまでの2作品とは違い、ユーザー自身がゲーム自動生成AI「野田AI」を駆使してオリジナルゲームを創作していくという斬新なコンセプトで、現在、開発資金を調達するためにクラウドファンディングを実施している。

今回、「スーパー野田ゲーMAKER」をはじめとした野田ゲーシリーズへの想い、さらには、ゲームクリエイターとして意識していることや今後の野望について語ってもらった。

ゲーム開発を始めたのは10年ほど前

野田クリスタル
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――そもそも、ゲーム製作に目覚めたのはいつのことだったのでしょうか?

野田:10年くらい前です。ゲームを手掛けてみたいという願望はずっとあったんですけど、本気を出したらプログラミングができるんじゃないかなと思い、実際にやってみたらできて。その時に開発したゲーム「野田RPG」をお笑いライブで披露したら、過去一くらいウケたんですよ。会場の盛り上がり方を見て「これだ!」と思いましたね。

――そこから、2020年の「R-1ぐらんぷり」(現:R-1グランプリ)に繋がっていくんですね。

野田:そうですね。ただ、自作のゲームをピンネタとして披露したのは、後にも先にも2020年の「R-1ぐらんぷり」の時だけなんですよ。僕の中にあるのは、基本的にゲームを作りたいという欲だけ。実際、人前に見せられないゲームもたくさんありますし。

――人前に見せられないゲーム…。気になりますね。可能であれば、言える範囲でどんな内容の作品か教えて欲しいです。

野田:いや、人前で見せられないということは、言える範囲もなにもないんですよ(笑)。人道に反したゲームといいますか…。エロゲーのほうがまだマシなくらいです。今はちょっとしたTwitterのつぶやきでもネットニュースになる時代。なので、なるべく封印しているんですけど、僕の本質はそっちなんです。人には見せられないような、見たことのないようなゲームを作りたいんですよね。

――人には見せられないようなゲームを作る理由は何なのでしょうか?

野田:ゲームって本来、大勢の大人たちが手掛けるしっかりとしたモノじゃないですか。その固定概念が崩れた瞬間に興奮するんですよ。人には見せられない「やっちゃいけないだろ、これ」っていうゲームを作った時に、妙な高揚感を覚える癖があって。そこから始まってますね、僕のすべては。

進化を続ける、野田ゲープロジェクト

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――一人で趣味感覚で作り始めたゲームが、今や、「野田ゲー」というパッケージ化されたシリーズ商品となっているわけですが、2021年4月に発売されたシリーズ1作目「スーパー野田ゲーPARTY」を手掛けることになった経緯やその概要について、聞かせてください。

野田:「スーパー野田ゲーPARTY」のプロジェクトは、「いつかNintendo Switchで自分のゲームを遊べるようにしたい」と考えていた僕に、パズルゲーム「ことばのパズル もじぴったん」を開発した後藤(裕之)さん(現:面白法人カヤック所属)が声をかけてくれたことで動き出しました。開発資金はクラウドファンディングで集めることになり、目標額は400万円。それまで僕は一人でゲームを作った経験しかなく、ゲーム制作を開発会社に委託した場合、お金がいくらかかるのか全然わかっていませんでした。“PARTY”というからには、当然、たくさんのゲームを入れたい。だけど、事前に「400万円でミニゲーム何本入りますか?」と聞いたら、「ギリギリ1本です」と言われてしまいました。「ヤバ!」と驚くと同時に、最悪、「1本なのにPARTYかーい!」とオチをつけて終わろうかとも思ったんですけど、予想外にクラファンが好評で。最終的に達成率339%の約1357万円が集まり、リリース後のアップデートで追加された2本のタイトルを含め、合計18本のゲームを収録することができました。

――18本の収録作はどのように決められたのでしょうか?

野田:僕の中で、ゲーム作りとネタを考えている時の脳みそは全く一緒です。だから、ジャンルが被らないようにネタ出しをするなど、単独ライブの準備をしている時と同じように収録タイトルを作っていきました。唯一お笑いと違うのは、仮にすべったとしても、目の前ですべらないことだけ。勝手にプレイヤーがSwitchを開いて、僕のすべったものを見るだけなんで、傷つかないんですよ(笑)。ダメージがないから「とりあえず入れとけ!」って感じで収録しちゃいましたね。

――続く2作目が、2022年7月に発売した「スーパー野田ゲーWORLD」です。こちらについてもご説明をお願いします。

野田:「スーパー野田ゲーWORLD」では、20本と前作よりも収録タイトルを増やし、オンライン対戦にも対応しています。そのため、コストがこれまた、引いちゃうくらいかかることになりまして。再び、クラウドファンディングをやることになりました。そこで、Cygamesを訪問して取締役・木村(唯人)さんに500万円を出資してもらったり、千鳥のノブさんに直談判して100万円を出資してもらったりして、どうにか開発することができました。あと、同作ではeスポーツ大会をやりたいという目標もあって。それで実際に先日、「WORLD」の世界大会をやったんですよ。そしたら優勝者の方が、めちゃくちゃやり込んでくれたみたいで、優勝して泣いたんですよ。「マジか!」と思うとともに、「めちゃくちゃ幸せだな」と、開発者の喜びを実感しました。

「野田ゲーMAKER」を作ろうと思った理由とは?

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――そして2024年には第3弾「スーパー野田ゲーMAKER」が発売予定で、現在、同ゲームの開発資金調達に向けたクラウドファンディングを実施しています。

野田:「スーパー野田ゲーMAKER」では、カッコいい言い方をすれば、「野田ゲー」のプラットフォームを作りたかったんです。ここに来れば、僕の新作ゲームを常にプレイでき、野田ゲーの素材を使ってゲームを作れて、ユーザー同士で感想を言い合えて、スコアアタックもできる……。そんな場所を目指しました。

――今作は、第1弾、第2弾とガラリと変わり、自動生成AIでユーザー自身がオリジナルゲームを作るという内容になっているそうですね。

野田:これは一つの実験だと捉えています。ゲームを自動生成するAIは僕が知る限り、他にありません。なぜないかといえば、バグが頻発して、クオリティーの低いゲームができてしまうからです。だからこそ、もともと作りが粗いゲームもアリとしている「野田ゲー」が最初にやるしかないと思い、今回AIを取り入れることにしました。

下に続きます

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  • 「スーパー野田ゲーMAKER」
  • 「スーパー野田ゲーMAKER」※画面は開発中のものです
  • 「スーパー野田ゲーMAKER」※画面は開発中のものです

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