松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。11月5日放送の第42回「天下分け目」では、京都・伏見城での攻防が描かれた。家康(松本)の留守居役として城を任された、音尾琢真演じる鳥居元忠(彦右衛門)、そしてその妻・千代(古川琴音)が見せた覚悟に、視聴者からも感動の声が続出した。(以下、第42回のネタバレがあります)
元忠と千代、伏見城で散る
「どうする家康」は、誰もが知る戦国武将・徳川家康の人生を新たな視点で描く物語。「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年ほか、フジテレビ系)の古沢良太が脚本を務める。第42回では、石田三成(中村七之助)挙兵の報せを受けた家康が天下分け目の戦に臨むため、上杉征伐から引き返してくる展開が描かれた。
江戸に戻り、各国大名に書状を書いて応援を働きかけ続ける家康。その同じころ、家康が秀吉(ムロツヨシ)から引き継いだ伏見城が三成らによって攻め込まれ、今まさに陥落しようとしていた。
伏見城で家康の留守を任されたのは、徳川最古参のひとりで誰よりも忠義の者といわれた鳥居元忠(音尾琢真)。万単位の兵を差し向けた三成方に対し、伏見城の守りはわずか2千。それでも「必ず守り通せ」という家康からの任務を最後まで守り切り、最後は城と共に散った。
「ありがとう存じます、旦那様」
第42回では、そんな元忠と妻・千代の覚悟のシーンが描かれた。「お前には生きてほしい」と千代を逃がそうとする元忠に、千代は「お前様が生きるならな」ときっぱり。「ようやくわしの番が来たんじゃ。うれしいのう」と運命を受け入れた元忠に、千代も「私も、ようやく死に場所を得た。ありがとう存じます、旦那様」と、迷いのない表情で寄り添った。