元SDN48、作家・大木亜希子の実録私小説「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(祥伝社刊)が実写映画化され、現在全国公開されている。主演に深川麻衣、共演に井浦新、監督として穐山茉由がメガホンを取った本作の本編映像が解禁された。
元アイドルの“まさか”の実話
元アイドルの安希子(深川)は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルが病んでしまい会社を辞めた安希子は、家賃5万円の風呂なしアパートで、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の現実を前に、「人生詰んだ…」という思いに包まれていた。
そんなとき、友人のヒカリ(松浦りょう)から勧められたのが、都内の一軒家で一人暮らしをする56歳のサラリーマン、ササポン(井浦)との同居生活。意外な提案に安希子は戸惑いながらも、ヒカリの「家賃は、風呂付きで3万円」との言葉に背中を押されて、“おっさん”との奇妙な同居生活をスタートさせる。
普通のおっさん“ササポン”の「優しさが染みた…」本編映像が解禁
解禁された本編映像は、ライターの仕事が中々うまくいかない安希子が倉庫のアルバイトでなんとか生活する日々の中、ちょっとうれしかった出来事をササポンに話し始めるシーンから始まる。
話の最後に「自虐とか聞いててつまんないですよね。すいません」と自信のなさから自虐的になってしまう安希子に対し、ササポンはスローなテンポで「面白いけど」と真顔で答える。
そして、「同世代の友達はさ、自分のことより自分の子供の話ばっかりするんだよね。お前の話きかせてよって思っちゃう。仕事への野心とか、夢を持ってる人と話してる方がずっと楽しい」と安希子を無理矢理フォローするわけでもない、ササポン独特の“シンプルな一言”が放たれる。
それを聞いた安希子は「こんな私でも夢を持ってる人に見えるんだ」と、ふっと気持ちが軽くなり、ちょっとだけ自分への自信を取り戻す。本編で登場するシンプルなのにアラサーの心に刺さるササポンの言葉の数々に、SNSでは「何気ない一言で救われるというか前向きになれる」「最近ストレス溜まってたけどササポンの優しさが染みた」「ササポンはひたすら癒やし。いつしか虜になっていた」との声が続出した。