閉じる

水樹奈々、日本を代表する“声のスペシャリスト”が突き進む声優アーティストの最前線

2023/11/15 07:10

水樹奈々
水樹奈々※2023年ザテレビジョン撮影

マーベル・スタジオの最新作映画「マーベルズ」が11月10日に全国公開された。“アベンジャーズ最強ヒーロー”キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)の日本版声優を務めるのは水樹奈々。過去作「キャプテン・マーベル」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」でも同役の声を務めており、“キャプテン・マーベル=水樹”というイメージも定着した感がある。この「マーベルズ」では、キャプテン・マーベルを家族のように慕うエージェントのモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)、憧れのあまり部屋の壁にキャプテン・マーベルのポートレートやイラストを張りまくる高校生のミズ・マーベル/カマラ・カーン(イマン・ヴェラーニ)とのチームワークも見どころだ。まだ見ていない状態でも、「突如として発生した、パワーを発動した瞬間に他の人がいた場所と瞬時に入れ替わるという謎の現象」「キャプテン・マーベルの“ある過去”を憎み復讐(ふくしゅう)を誓う謎の敵が出現」「一人では救えない危機が迫る中、3人はチームを結成!」と、鑑賞への意欲をさらに高めるようなフレーズが続いており、心臓がリズミカルに鼓動するようなスリルが約束されているといっていい。そして水樹のよく通る、メリハリに富んだ声、一言一言の聞き取りやすさが、日本版の大きな魅力に。今回はそんな水樹の魅力に迫る。

日本最高峰の“声のスペシャリスト”


「マーベル作品で主人公を務める」というのは、文字にするとサラりと読めてしまうが、考えれば考えるほど、これはかなりのプレッシャーを抱えての行為ではないかとの思いもよぎる。が、水樹はマーベル作品起用の前に十分過ぎるほどのキャリアを積み、声優のみならず歌手、ナレーター、役者としても実績を重ねてきた。世界トップのエンターテインメント作品の日本語版を製作し、その主人公の声をあてるにあたって、日本最高峰の「声のスペシャリスト」が選ばれるのは、至極当然の話だ。

キャリアを参照すると、5歳の頃には演歌歌手になることを意識するようになったという。ということは、それ以来ずっと「声の仕事」を念頭において今日に至っている、と解釈しても、さほどズレは生じないと思う。音感を養うためにピアノやエレクトーンを習ったというのもポイントだ。

演歌歌手でも民謡のバックグラウンドを持つ人の場合、三味線などから楽器に入門するケースも多々あるようだが、水樹は「西洋の鍵盤楽器」になじみ、演歌で基礎づくりしながら、高校生の頃からは声優の勉強も始め、1998年に「時空探偵ゲンシクン」(テレ東系)大和ソラ役でテレビアニメ声優デビュー。その2年後、シングル「想い」で歌手デビューを果たした。

発売当時はあまり話題にならなかったそうだが、2011年になってオリコン・チャートにランクイン、2021年にはアナログ盤として発売されるなど、J-POPとしては異例と言えるほどの息の長さを誇っている。2005年にはシングル「ETERNAL BLAZE」がプラチナ・ディスクに輝き(25万枚出荷)、2007年には「第一回声優アワード」で歌唱賞を受賞。

2009年にリリースの7thアルバム『ULTIMATE DIAMOND』はチャート1位となり、西武ドーム(現・ベルーナドーム)でコンサート「NANA MIZUKI LIVE DIAMOND 2009 supported by アニメロミックス」を開催、紅白歌合戦では「深愛」を歌った。2010年にはついに「PHANTOM MINDS」でオリコン週間シングル・チャートの首位に。ドームも、紅白で持ち歌を歌うことも、そして週間シングル・チャートのトップも、声優としては初の快挙であった。つまり、水樹は開拓者なのだ。

水樹奈々
水樹奈々※2023年ザテレビジョン撮影

「キャプテン・マーベル」のために腹筋に力を入れて役作り


ミランダ・コスグローヴ、ジェニファー・ローレンス、ディアナ・アグロンなどの吹き替えを務めてきた彼女が、ブリー・ラーソンのそれを担当するようになったのは2019年3月に日本公開の「キャプテン・マーベル」(ディズニープラスで配信中)から。主役のラーソンを意識して、腹筋に力を入れて役作りに取り組んだという。

すべての表現活動の根本は健康にあり、とばかりに、水樹は体を鍛え上げていく。いまや伝説の番組であろう「上坂すみれのヤバい○○」でのゲスト登場回、「ヤバいフィットネス」前後編で、あまりにもストイックな、純度をどこまで高めていくのだろう的な鍛えっぷりに大いに驚き、だからこそ、声、歌、演技など、あれほどのハードワークを見事にこなすことができるのだろうと、ごく冷静に納得もした。

先日の「マーベルズ」ジャパンプレミアでは、自身の武器を「『走りながら歌う』。ライブでスタジアムの端から端まで一人で走り回っても大丈夫!というために日々努力しております」と語っていたが、トップランナーでもたゆまぬ努力が声優デビューから25年という月日が流れ、時代は令和になっても最前線に居続けられるゆえんだろうか。

「マーベルズ」は疑いなく、ますます磨き上げられている「エンターテイナー・水樹奈々」像の、その中心に位置しているであろう声優業の、その最新の形態に触れることのできる一作といっていいはずだ。マーベル・スタジオの社長で今作品のプロデューサーも務めるケヴィン・ファイギ氏も「特に人気の高いキャラクターだ」と語るキャプテン・マーベルの冒険世界を、水樹の表情豊かな声と共に満喫したい。

◆文=原田和典

水樹奈々
水樹奈々※2023年ザテレビジョン撮影

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

▼【公式】Disney+(ディズニープラス)でMCU過去作を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/brand/marvel

▼ディズニープラス特集ページはこちら
ディズニープラス特集
アベンジャーズ/エンドゲーム MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
アベンジャーズ/エンドゲーム MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
ロバート・ダウニー Jr. (出演), クリス・エヴァンス (出演), マーク・ラファロ (出演), クリス・ヘムズワース (出演), スカーレット・ヨハンソン (出演), アンソニー&ジョー・ルッソ (監督)
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

画像一覧
8

  • 水樹奈々
  • 【写真】鮮やかな赤のワンピース姿でジャパンプレミアに降臨!水樹奈々の全身ショット
  • 水樹奈々
  • 水樹奈々
  • 水樹奈々
  • 水樹奈々
  • 水樹奈々
  • 水樹奈々

関連人物

  • No Image

    水樹奈々

  • No Image

    ブリー・ラーソン

  • 【冬ドラマ】2024年1月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【冬ドラマ】2024年1月期の新ドラマまとめ一覧

  • ザテレビジョン マンガ部まとめ

    SNSでバズった話題のマンガが読み放題!ザテレビジョン マンガ部まとめ

  • 【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

    随時更新中!【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

  • 「ザテレビジョン」からのプレゼント!

    「ザテレビジョン」からのプレゼント!

  • 【春ドラマ】2024年4月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【春ドラマ】2024年4月期の新ドラマまとめ一覧

  • 推したい!フレッシュFACE

    推したい!フレッシュFACE

もっと見る