南佳孝のデビュー50周年は松本隆との友情の日々
今回のライブで見逃せないのは、南が盟友である松本を呼び込んでおこなった2人だけのトーク。
「君があのとき僕を拾ってくれて」と松本に感謝した南は、50周年という節目に改めて「新しいのをやろう」と呼びかけた。松本は苦笑交じりに「せっかちだから君は。(僕たちは)晩年だから落ち着いて(やろう)」と返答したが、最終的には南の「新しいアルバムを作っていきたいと思います」との宣言に同意した。
松本にとって南は「お互い同じ年で趣味も似ている、飾らないで詞が書けた唯一の人」とのこと。半世紀という長い時間を支えあって駆け抜けてきた南と松本の深く強い絆を、改めて確認できる感動的なシーンだ。
目に焼き付けておきたい貴重な同ライブを、衛星劇場が放送。音の波を味わえるライブ体験は至上だが、細部の演出やミュージシャンたちの表情が楽しめるのは映像作品ならではといえる。
メモリアルな記念ライブに駆けつけられなかった人はもちろん、現地で味わった人もまた違った体験ができる同番組。放送は年の瀬も近づく12月23日(土) の夜7時30分からとなっている。
◆文/シン上田
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています