2024年は「もう一度自分を取り戻す」年に
――ひかるの唯一の特技が料理ですが、若月さんの料理の腕前はいかがですか?
可もなく不可もなくです(笑)。創作料理が多く、冷蔵庫を開けて「賞味期限が近いから、これとこれを使おう」と料理を作ることが多いので、これといって得意料理はないのですが、最近はローストビーフを作るのが好きです。
シェフの方がYouTubeで解説してくれている動画もあるので、それを見て作っています。コツを知っているのと知らずに作っているのとでは全く出来が違ったので、それもあってローストビーフを作るのが好きになりました。
――ひかるにとっての料理のように、若月さんの特技はありますか?
オンオフの激しさというか、存在を消して人に気付かれないという特技はあります(笑)。
知り合いにも気付かれないですし、ドラマの現場でも「〇〇さんお呼びして!」「ここにいます!」というやり取りが起こりますし、マネジャーが私に気付かないこともあります。
最近は、気付かないうちに横にいるというのが一番面白いなと。正直、びっくりさせることに快感を覚え始めてきています(笑)。
――ロマンス詐欺にあったことで、ひかるは「もう恋はしない」と誓いますが、若月さん自身の2024年の誓いがあれば教えてください。
2023年は「フッ軽」(フットワークを軽くする)を誓ったんです。本当にスケジュールが合わない時以外、疲れていても誘われたら絶対に断らないということをしていました。そのおかげで、相手の知らなかった一面や新しい世界を知ることができました。すごく面白かったです。
2024年は…、「もう一度自分を取り戻す」年にします。
いろいろなことにおいて、容姿もそうですが、たくさんのことを知る中で「客観的に見てこっちの方がいいのかな?」と考えていくようになったのですが、年始早々にバッサリ髪を切り、自分の中で“自分らしい”に近づいた気がしたんです。
もちろん、髪を伸ばしていた時もそれが嫌ではありませんでしたが、髪が長い方が雑誌においてはアレンジしやすく特集を組んでもらいやすいですし、役柄においては髪を縛ることも、巻いて派手にすることもしやすいのでいいかなと思っていました。
ただ、今回は役で切ってしまいましたし、これが自分としてもしっくりきているので、2024年は「どうあるべきか」ではなく「どういたいか」で生きてみようかなと思っています。
■撮影=阿部岳人
ヘア&メーク=永田紫織[nous]
スタイリスト=蔵之下由衣