倫子が自覚した恋心と嫉妬心
お参りを終えた倫子とお品は、一人だけ大奥へ残ったお知保と、奥女中らがもめている場面に出くわす。お知保が権力がほしいがために側室になったわけではなく、本当に家治へ思いを寄せており、側室になったことを知り、倫子は激しく動揺する。
その後、部屋に戻った倫子は、複雑な表情を浮かべる。さらに、お品に、お知保に対して、「負けとうないと思ってしもうたんや」という感情を持ったことを明かす。この感情は、倫子が大奥に来て、初めて持った嫉妬心だったように思う。
また、お渡りを松島の局に邪魔されてしまう場面では、家治を思って泣く倫子が映し出された。お渡りの準備を台無しにされた倫子は、こんな姿で家治には会えないと珍しく弱気な様子。そんな倫子だったが、お品の言葉に立ち直り、家治に会いに行くことを決める。
だが、再び、松島の局の邪魔が入る。倫子が来なかったので、お知保が代わりにお渡りをすると告げる松島の局。そんな松島の局を押しのけようとするが、それはかなわなず、倫子は自分の部屋へと泣きながら戻るのであった。
倫子にとって家治は大切な存在になっていたことが分かった第4話。家治に切ない恋心を抱いていることに気付き、どうしようもない思いを抱えたまま泣く倫子の姿に涙があふれた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部