お気に入りは第6話の結婚式シーン
――個人的にお気に入りのシーンやせりふなどはありますか?
第6話の結婚式で、二人が一歩足を踏み出したところは、編集でもオンエアでも涙が出ました。「5年の時を経て、春田と牧がやっと結婚式を挙げることができてよかったな」とこれまでの日々が思い出されるようでした。特に、ドアの前でお互いの顔を見る二人の表情が素晴らしかったです。
――“ぜひここに注目してほしい”こだわりポイントはありますか?
毎話渾身のタイトルバック、話数ごとに小さく変化する美術セット、各キャラのメッセージアプリのサムネイルやこだわりの持ち物、シーンごとのちょっとしたヘアメイクや衣装の機微、音楽のかけかたの特徴や変化など、スタッフが細部までこだわりぬいた“愛のある演出”の数々に注目してもらいたいです。
また、おっさんずラブは縦横無尽なキャストたちのお芝居が魅力ですが、それを零さず映像に収める技術スタッフのプロフェッショナルな姿にもご注目いただきたいです。爆笑シーンの裏にある戦乱に挑んでいるようなスタッフのみんなの雄姿を、SNSのメイキング映像でぜひご覧いただけるとうれしいです。
――クライマックスにかけての作品の見どころを教えてください。
第8話は「余命1カ月」と宣告された武蔵と、それを知った春田と牧、そして周りの人たちの物語が描かれます。
愛する人がそばにいる日常は当たり前じゃない。だからこそ、後悔しないように一瞬一瞬を大切にしたい。そんな風に、みんなが愛する人をぎゅーっと抱きしめたくなるお話になったらいいなと思います。
――放送を楽しみにされている視聴者へメッセージをお願いします。
今作のテーマは「家族」です。でも今の時代、家族の定義ってなんだろう。法律、血の繋がり、共に暮らしているかどうか…さまざまな価値観が存在すると思いますが、少なくとも私にとってこのチームは、まさに「家族」だなと思っていて。唯一無二の帰る場所、そんなみんなへの愛を込めた物語になればと思いながら、日々作っています。
ぜひ、アラフォーはるたんが立ち向かう「家族愛」の物語を、最後まで楽しんでいただけたら幸いです。
TCエンタテインメント