栄枝「無理やり笑顔を作ってる曽我さんがそばにおっても俺はなんもうれしくない」
栄枝は曽我に無理をさせているのではないかと心配する。
2人でサウナにやってきて曽我はずっと栄枝と来たいと思ってたと笑うが、栄枝は曽我に真剣なまなざしを向ける。曽我がどうしたのかと尋ねると「曽我さん、やっぱ俺ら、遠距離で頑張ってみいひん?」と栄枝。曽我が目線を背けて、その話は辞めようと言っても栄枝は「新しいプロジェクト、曽我さんがずっとやりたかったことなんやろ」と言う。
「俺は栄枝くんと一緒に居たいから…」と言いかける曽我を制して「俺のために大事なもん手放して欲しくないねん。どうしても遠距離やったら空きませんか?」と問い詰める栄枝。曽我は無理だよと答える。
曽我に甘えていたと後悔する栄枝は「無理やり笑顔を作ってる曽我さんがそばにおっても俺はなんもうれしくない」と言い、「曽我さんがどうしても遠距離できひん言うんやったら、ここで終わりにしたほうがいいと思う」と続ける。
目を見開いて驚いたまま何も言えない曽我に、栄枝は「曽我さん、俺ら別れようか」というのだった。
お互いがお互いを思い合う気持ちは手に取るように伝わってきて、切なくなってしまった。
◆構成・文=牧島史佳