CS放送「衛星劇場」にて、「松竹歌舞伎アーカイブス~幻の映画~」と題して、松竹大谷図書館所蔵の貴重な歌舞伎映画が5月より約半年にわたって公開。5月は「<映画>勧進帳」と、「<映画>京鹿子娘道成寺」が放送される。
どこをとっても一分の隙もない幻の作品が公開
「<映画>勧進帳」は、七世松本幸四郎、十五世市村羽左衛門、六世尾上菊五郎の顔合わせで1943年に上演された作品。当時数えで、幸四郎74歳、羽左衛門70歳、菊五郎59歳。弁慶の重厚感、富樫の名調子、義経の優雅と品格、そして山伏問答の緊迫感、どこをとっても一分の隙もない作品である。特に七代目幸四郎にとって弁慶は最高の当たり役で、生涯を通じて1600回以上も演じた。
「<映画>京鹿子娘道成寺」は、昭和戦後期を代表する女方・六世中村歌右衛門が美しく舞う姿を、鮮やかにとらえた作品。昭和30年12月、松竹大船撮影所でカラー撮影された映像を公開する。昭和戦後期を代表する女方・歌右衛門は当時38歳、まさに芸の円熟期に差し掛かった頃で、桜の木々の下、花びらの散る特設のセットで舞う姿をとらえている。
放送スケジュール
・義経千本桜 川連法眼館
5月1日(水)昼4:00~ほか
・あやめ浴衣
5月1日(水)昼5:15~ほか
・<映画>勧進帳
5月3日(金)昼4:00~/5月30日(木)昼12:05~
・<映画>京鹿子娘道成寺
5月3日(金)昼5:30~/5月28日(火)昼1:15~
https://www.eigeki.com/series/S38352
●<映画>京鹿子娘道成寺 詳細ページ
https://www.eigeki.com/series/S38354