――1話は、結構ディレクションがあったりしたんですか?
末柄:そんなにガッツリ、キャラクターの変更もなかったよね? 単純に、葉月は気持ち悪くって言われていた印象が強いかも(笑)。
楠木:ワチャワチャ走ったり叫んだりしているのに、急にナレーションで落ち着いて入っていくんです。その切り替えができなくて苦労しました。余裕もなかったので、今どっちだっけ?みたいな。頭はいっぱいいっぱいでした。
末柄:そうだよね~。本当に毎回頑張ってるもんね。だって、葉月ちゃん4話でもひたすら走ってたよね?
楠木:あのシーンで、生まれて初めて酸欠を経験しました! ずっと走る息をやってて、やってる間は長いな~くらいだったんですけど、止まった瞬間に、ふわっとして、「倒れる!」って…。あの時はすごく体力を使いました。
末柄:そんなになってたんだ! 全然分からなかったけど、無事に席に戻ってきてくれて良かったぁ。
Lynn:普通に走るよりも息を出すからね。
末柄:ホントに空気足りないって思うよね。
――声優さんあるあるなんですね。5~6話の話に行きましょう! 本日アフレコをしていかがでしたか? 印象的なシーンはありましたか?
楠木:5話で、静ちゃんとカザンさんに冷たくされ、自分も魔法が上手くいかなくて抱え込んでいたものを、冴子さん(義母)、美沙さん(義姉)に吐き出せたんですよね。今までは距離があったんですけど、この時に初めて家族らしさが出たというか。冴子さんと美沙さんの温かさに包まれて、泣き出してしまうシーンがあって、そこが自分も演じていて泣きそうになりました。自分も普段、家族に悩みを打ち明けることが多いので、家族の偉大さというか、温かさを再認識しました。
――そこが、6話の覚醒にも繋がるというか。「本に書いてあることは書いてあることだけ」っていう美沙の言葉から繋がってて。
楠木:美沙さんのその言葉が、ちゃんと葉月ちゃんに刺さっていたんだなというのが分かって、すごく良かったなぁと思いました。
末柄:すごい真理を突いてきたよね。
――あそこで、本は逃げるところじゃなくなったというか。
楠木:そうですね。物語症候群の症状も減ってきていて、5話でなりかけるんだけど、自分で振り切るところがあるんです。そこにも、葉月の成長や強さを感じられるんじゃないかと思います。
――だからお芝居面でもだいぶ違うのかなって思いました。
楠木:1~4話とはだいぶ違いました。慌てふためいていた可愛さがどんどんなくなって、葉月の中にある正直さや真っ直ぐさが前面に出てくるんです。大声を出すシーンがあるんですけど、葉月は伝えるのが苦手だけど、どうにかして伝えよう!っていう意志が強く出ていたので、そこは私も汲み取れるように頑張りました。
【「メルヘン・メドヘン」インタビュー(3) 末柄里恵「心が忙しかったです」 へ続く。同記事は2月24日(土)夜8時アップ予定】
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