山田孝之&菅田将暉「dele」際立つ“映像美”のウラガワ『映画っぽさは目指していない』
“新しい才能”とのタッグのウラガワ
映像の美しさを重視するため、「dele」は一つの冒険をした。撮影監督に、今村氏を起用したことだ。
今村氏はこれまで、映画、CM、PVを手掛けるカメラマン・撮影監督。短編映画「埃」(2010年)では、英国メトロポリタンショートフィルムフェスティバル準グランプリなど多数の賞を獲得。その後も映画「星ガ丘ワンダーランド」(2016年)や「帝一の國」、「ユリゴコロ」(共に2017年)など注目作で撮影を担当している。
そんな今村氏だが、テレビドラマの撮影は初めて。これまでつながりが全くなかった山田Pは、「突出した美しい映像表現ができる新しい才能の撮影監督と仕事がしたい、その思いでいろいろと探していく中で、今村さんを知り、ネットで連絡先を調べていきなりエージェントを担当する会社に電話をかけました」という体当たりぶりで、今村氏を口説き落としたのだという。
ここに一つの偶然が重なった。山田氏がコンタクトをとったちょうどその頃、今村氏は山田孝之がプロデューサーを務めた映画「デイアンドナイト」(2019年1月公開)で撮影を担当していたのだ。
「(山田)孝之さんと一緒に映画をやっていて、『菅田くんと一緒にドラマをやるんだ』という話をお聞きした次の日ぐらいに(山田Pから)連絡を頂いたんです。あまりのタイミングの良さに最初は、孝之さんが紹介してくれたと勘違いしました(笑)。」(今村氏)。そんな縁もあり、今村氏が「dele」チームに加わった。
アナログがもたらすリアリティー
視聴者からは「1話1話がまるで映画のよう」という感想も上がっている「dele」。だが、スタッフは一様に「“映画っぽさ”を目指しているわけではない」という。
「最初、(プロデューサーの)山田さんからある具体的な映像作品を例にだしつつ、『美しい映像にこだわったドラマにしたい』というお話があって、他のドラマとは違う世界観になった方がいいのかなと思って、僕が普段撮っているものよりはちょっとフィルムに近いトーンを出しました」と今村氏が語れば、常廣監督も「こういうお話を最終的に映像作品として出したときに一番向いていると感じたのが今の形だった、というだけです。
結果として、デジタルの話だけれどハートに来る、そういうところを目指したいと思っています」と思いを明かしてくれた。
撮影手法一つとっても、生身の人間の息遣いや実在するモノの手触りを感じさせる工夫が詰まっている「dele」。だからこそ、圭司と祐太郎が向き合う“デジタル”とそのウラガワにある“アナログ”な人間ドラマが、リアリティーを持って迫ってくるのだろう。
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる
【公式HP】http://dele.life/
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