恐ろしいほどの喪失感が押し寄せてきた
――クランクアップを迎えた時の心境を聞かせてください。
なんだか僕自身が抜け殻みたいになっています。3年間準備をしてきて、ひたすらクランクインを目標に突っ走ってきたので、撮影が「終わった」というより「終わってしまったんだ」という感じです。
賢治にとってのラストシーンがクランクアップ最後の撮影だったのですが、助監督さんの「このシーンをもって…」という声を聞いても、しばらく立ち上がれないほどでした。
今、目の前に賢治やチャーリー、忠(高良健吾)、勇(新田真剣佑)などの兄弟、天羽家の人々がいないんだと思うととても寂しいです。
小栗さんやムロさんには会う機会はあると思うのですが、「賢治やチャーリーにもう会えないんだ…」という寂寥(せきりょう)感と喪失感がものすごくて。それくらい出演者の皆さんは魂が乗り移ったかのように、それぞれの役になりきって表現してもらったと思います。
「賢治という役を小栗さんが演じた」というより、「小栗さんそのものが天羽賢治でしかなかった」という感じでした。小栗さんが賢治というキャラを作り上げ、ムロさんがチャーリーというキャラを確立したかのように、英語もせりふも立ち振る舞いも素晴らしく役にフィットしていたと思います。
視聴者の皆さんには、服装や小道具などにも注目していただきたいですね。お二人の話にも出てきますが、たばこを吸うというようなアクション一つ一つにもこだわっていて、それ自体も時代を感じさせ、当時のトレンドやファッションというか、考え方そのものを意識して演じていただいていると感じました。
それも視聴者の方々にはリアルタイムの映像でビシッと受け止めていただきたいです。
3月23日(土)、24日(日)夜9:00-11:24
テレビ東京系で放送
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