映画「ゲゲゲの女房」が初日を迎え、宮藤官九郎が脱力系あいさつ「僕はそんなに頑張ってない」
映画「ゲゲゲの女房」の初日舞台あいさつが、東京・新宿武蔵野館で行われ、出演した吹石一恵、宮藤官九郎と、鈴木卓爾監督が登場した。
同作は、「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などで知られる漫画家・水木しげると、その妻・布枝の半生をつづった自伝エッセーを映画化。戦争で左腕を失った漫画家・茂(宮藤)とお見合い結婚した布枝(吹石)。彼女は東京での新婚生活に胸をときめかせるが、茂の暗い漫画はなかなか日の目を見ず、布枝は質屋通いも当たり前の極貧生活を味わうことになる。
妖怪漫画を描きつづける無口な夫・茂役を演じた宮藤は「新宿武蔵野館はラインナップも良く、昔から好きな劇場だったのでよく通っていました。この作品がこちらの劇場で上映されるということは、きっと良い映画だと思います(笑)」と上機嫌にあいさつ。
夫を献身的に支える妻・布枝役を演じた吹石は「布枝さんご本人が、漫画を描きつづけるしげるさんの背中を見て『人は絶対に成功すると確信した』とおっしゃっていましたが、宮藤さんもそんな背中をしていたと思います」と撮影を振り返り、「わたしよりも先に宮藤さんがクランクアップされ、それまでずっと2人で撮影していたので寂しかった」と話すと、宮藤は「僕以外は、妖怪でしたからね(笑)」と会場を笑わせた。
また、吹石は「今まで出演した映画の中で、一番プロモーションを頑張りました。100件以上の取材を受けました」と努力を明かすと、宮藤は「僕はそんなに頑張ってない(笑)。よく“(水木しげるに)似てるらしいじゃん”って言われるんですが、似てるかどうか、映画を見て確かめてほしいです」とPRした。
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