さだまさし&梶芽衣子の「鬼平」愛が炸裂!「善人も悪人も救ってくれる」
シンガーソングライターのさだまさしが時代劇への愛を語り尽くす「さだまさし時代劇スペシャル!『鬼平犯科帳』編」が、CS放送の時代劇専門チャンネルで9月1日(日)に放送される。
芸能界屈指の時代劇ファンとも言われるさだが番組ホストを務め、作品ゆかりの地を訪れたり、視聴者からのメッセージを紹介したりと、さまざまな企画を行う同番組。2012年に第1弾が放送されて以来、時代劇専門チャンネルの名物番組となっている。
令和初の放送となる今回は、第1弾で取り上げた「鬼平犯科帳」を改めて特集。さだが江戸下町の“白玉売り”を熱演した「鬼平犯科帳 THE FINAL 後編 雲竜剣」ほか、中村吉右衛門主演シリーズから計6作品を放送する。
さらに、本編前後の特別番組では、密偵・おまさ役を演じた梶芽衣子との豪華対談が実現。鬼の平蔵の片腕としてシリーズを支え続けた梶と共に、28年に及ぶ「鬼平」の歴史を熱く語り合った。
初対面ですっかり意気投合した2人。その勢いは収録後の囲み取材でも止まらず、再び時代劇トークに花を咲かせた。
――収録を終えてのご感想をお願いします。
さだ「僕は梶さんの大ファンなので、今日お目にかかるのを楽しみにしていました。そっくりそのまま(『女囚さそり』シリーズで演じた)“さそり”だったらどうしようかなと思ったけれど…」
梶「無口でしゃべらないのね(笑)」
さだ「そう(笑)。でも、こんなに明るくて楽しい方だったので、ほっとしています。それにしても、梶さんってお若いですよね。全然変わらない」
梶「いえ、そんなことはないですよ。42歳で『鬼平』を始めて、終わるまでに28年。これを言うと歳が分かっちゃいますが(笑)。でも、年齢のことは考えても仕方がないので、これからはどのように歳を重ねながら仕事を続けていくかを考えていきたいんです」
さだ「年齢に関係なく幅広い女性像を演じられていて、本当にすごいなと思います。今の若い女優さんたちも年齢を重ねた時にそうなってほしい。『鬼平』を見て育った俳優さんたちが、未来のために時代劇の文化を残してくれることが僕の悲願ですね」
梶「この文化をなくすのはもったいないですよね。日本語には美しい言葉がたくさんあるけれど、これを生かせるのは時代劇しかないと思うくらいです。私は40歳を超えて『鬼平』に出会えて、大満足でした」
さだ「自分の勉強にもなるわけですね。すごいドラマでしたね、『鬼平犯科帳』というのは。池波正太郎先生のような書き手ももういないですからね」
梶「そうですね。池波先生はドラマ化にあたって原作にないものはやってくれるなと仰っていたそうです」
さだ「最近では侍言葉を書ける人が減って、いつからかドラマでもお歯黒をしなくなりましたね。そうやって本物らしさが曖昧になっていく中でも、『鬼平』からは美学が感じられた。だから、何度も繰り返し見られるんですよね」
梶「映像のライティングもすごく良かったんです。光と影というか、奥行きみたいなものがあって。『鬼平』は28年間、ずっと映画の手法を使って、1台のカメラで撮っていたんですよ」
時代劇専門チャンネルにて放送
9月1日(日)昼0:00-夜9:00
放送作品
・「鬼平犯科帳」第1シリーズ第2話 本所・櫻屋敷
・「鬼平犯科帳」第2シリーズ第11話 本門寺暮雪
・「鬼平犯科帳」第1シリーズ第5話 血闘
・「鬼平犯科帳」第3シリーズ第19話 密偵たちの宴
・「鬼平犯科帳 THE FINAL 前編 五年目の客」
・「鬼平犯科帳 THE FINAL 後編 雲竜剣」