「荒川くんは圓菊さんのモノマネをしなくて大丈夫ですよ」と言ってくださった
――今松が高座に上がったのは、「箱根駅伝」の様子をリレー形式で落語家たちが語っていく“箱根駅伝落語”(5月19 日放送第29回)シーンが初めてでしたね。意識したことはありましたか?
台本に、五りんのせりふで「(兄さん、)目先の笑いに走らないで」と書かれていたので、その台本通りにやるように、目先の笑いに走るようにしたっていうくらいですかね。
――今松のモデルになっている古今亭圓菊さんは、本作で落語指導をされている古今亭菊之丞さんのお師匠さんでもあります。菊之丞さんからは何かアドバイスはありましたか?
こうする動き(拳を握って振る仕草)を入れてくださいと言われたので、ちょっと取り入れた部分はあります。
指導をしてくださった菊之丞さんが、稽古の時に「荒川くんは圓菊さんのモノマネをしなくて大丈夫ですよ」と言ってくださったんです。だから、ちょっと師匠のクセだった部分を一つだけ取り入れて、ほかは特になかったです。
もちろん、落語を話すための指導として、句読点なくスラスラと話すこととかは教えていただきました。
――高座に上がって話す時に、師匠役のたけしさんの演技を参考にしたりする部分はあったんでしょうか?
創作落語で元ネタがあるわけじゃないので、たけしさんの落語を見て、参考にするっていうことはないです。たけしさんの志ん生をマネしようと思ってもできるわけじゃあないですし。
僕は落語家役をやったこともあって、自分でも以前から興味があったので、その自分が持っている落語のCDとかDVDとかを見たりはしました。
――実際にいた落語家さんを演じるっていうのは難しかったですか?
完璧にやろうとしても、モノマネはできないんでしょうし、実際にいた人だから難しいとかではなかったです。