戸田恵梨香がヒロインを演じる連続テレビ小説「スカーレット」(朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。
同ドラマは、高度成長期時代の滋賀・信楽(しがらき)を舞台に、男性ばかりの世界をがむしゃらな強さと持ち前の明るさで生き抜く女性陶芸家・喜美子(戸田)の姿を描く。
第1週(9月30日[月]~10月5日[土])の放送では、喜美子(川島夕空)が病弱な母・マツ(富田靖子)を助けるため、幼い妹の世話や家事にいそしむ姿が放送された。
しつけに厳しい父・常治(北村一輝)と対照的に、喜美子を気遣い、穏やかな愛情と笑顔で優しく見守る姿が印象的なマツを演じる、富田に役柄についてや撮影の感想などを聞いた。
――今回、「スカーレット」に出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
長期間の撮影はほぼ初めてといってもいいぐらいだったので、心の中で「やるぞ!」と決めるまでにすごく時間がかかりました。以前出演した連続テレビ小説「あさが来た」(2015年9月~2016年4月)のときは、私の地元・九州の言葉を使う役だったので迷いもなかったのですが、今回は大阪のことばで話す役。自分が使っていない言葉を長期間使うということで、「迷惑かけるだろうな」「テンポよく撮影を進めることができるだろうか」という不安もあったので、決断までに時間はかかりました。
不安はあったのですが、それでもやろうと決めたのは、やはり“朝ドラ”の魅力だと思います。どんなに大変でつらいとしても、最初から最後まで演じてみたい!と思いました。
出演が決まったころには、まだ連続テレビ小説「まんぷく」(2018年10月~2019年3月)が放送されていたので、毎朝「まんぷく」を見ながら大阪ことばの練習をして、前もって準備をしていたつもりではありました。それでもなかなか難しかったり、ことば指導の先生のお手本が聞き取れなかったり……。
でも、こうして撮影を進めていくと、自分が聞き取れない音というのがあるということがだんだんわかってきて、それに伴って対処法も覚えてきました。ことば指導の先生のおかげなのですが、「これで終わりにしましょう」「これ以上やると混乱するから本番までやらなくていいです」など、うまくアドバイスしてくださっています(笑)。本当にありがたいなぁと思います。
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