大島優子「私自身も信頼している人にすごく素直なタイプ」
――ご自身の役柄についての印象や、注目してほしいポイントはありますか?
照子は、気が強いところもあるし、家業が丸熊陶業という信楽で一番大きな陶業で自分がお金持ちの家に育っているという自負もあって、自由奔放なんだと思います。ただ、友達ができないんですよ(笑)。
自分の気の強い発言や奔放な発言が原因で、まわりの人が離れていってしまう性格なんですけれど、そこで大きな心を持っている喜美子に出会う。だから、照子にとって喜美子は心のより所なんです。
自分自身と照子の似ているところは、わりと人前ではテンションが高くなるところなのかも。私は、やりたいことや、ポジティブなことはなるべく口に出すようにしているのですが、「周りと意見が違うかもしれない」と感じることは一回心に収めるようにしています。
照子も、どこか感情を押し殺してしまう性格で、素直じゃないんだと思います。でも照子が、仲のいい友達に対してはすごく素直なのと同じように、私自身も信頼している人にすごく素直なタイプです。
滋賀ことばでお芝居するのが私にとって挑戦で、先生がセリフを吹き込んでくれた音源をひたすら聞いて英語の勉強みたいに練習しています(笑)。一生懸命、耳で聞いて……滋賀ことばって私には本当に英語感覚です。
――印象に残っているシーンはありますか?
第12回(10月12日[土]放送)の喜美子と照子で柔道をするシーンでは、お互いの下手さに笑えてきちゃって。柔道経験がゼロだったので、「何これ、大丈夫かな?」「本当にさまになってるの?」という自分たちへの疑問で笑いが止まらなくなりました。柔道ってふたりの距離が近いんですよね。襟をつかみ合って技をかけるのですが、日頃そんなに人と近づくことってないじゃないですか?それも笑ってしまう原因でしたね(笑)。
照子は投げられるだけだったので、主に受け身を練習していたんですけど、喜美子は私の下に入ってガッと投げる。なおかつ照子のスカートがひらっと舞って、中がちらっと見えそうになるシーンだったので、どうやったらカメラにうまくスカートの中が見えるかっていう練習を、ずっとしているというなかなか面白い状況でした(笑)。