「シティーハンター」冴羽リョウ役? ディーン・フジオカ、映画「エンジェルサイン」でまさかの勘違い!
北条司初総監督作品で、松下奈緒とディーン・フジオカが主演を務める映画「エンジェルサイン」の舞台あいさつが11月16日、東京・江東区のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、松下とディーンが登壇した。
映像と音楽だけでストーリーが展開
「エンジェルサイン」は、「サイレントマンガオーディション」アジア・ヨーロッパの受賞作を実写化した作品。全編を通してせりふを用いず、映像と音楽だけでストーリーが展開していく。
松下は「普段は台本に書かれている言葉を頼りに演技をしていたので、最初にお話を頂いたときは、せりふがない映画というのは未知の世界で、撮影前はドキドキしていました」と、オファー時を振り返る。
ディーンも同様に、撮影前にいろいろな想像をしていたとのこと。「打ち合わせも言葉がないことに慣れるために、パントマイムみたいな感じで、本読みをするのかなとか思っていました(笑)」と当時の心境を告白。
また、台本の代わりに北条が描き下ろした絵コンテが渡されたそうで、ディーンは最初に絵コンテを見た際に「子供のころからの夢の『シティーハンター』の冴羽リョウをやるのかなって思いました(笑)」と勘違いしたと明かした。
一方、絵コンテが演技をする上での参考になったという松下は、「絵コンテを見て、こういう表情をすればいいのかなと、創造力が掻き立てられました」と話す。
その後、撮影前の衣装合わせの時に、北条から掛けられた言葉についての話に。松下とディーンは、北条から「好きな格好をしてください」と言われたそうで、劇中で着用している衣装はいくつかの候補の中から役柄に合うように、松下とディーンそれぞれが選んだというエピソードを紹介した。
アーティストとしても活躍する、2人ならではの過ごし方
劇中では、松下がチェロ、ディーンがピアノを演奏。松下の演奏を見たディーンは、「よくこんなにできるなと思って、驚きました。僕は今たまたまバイオリンをやっているんですが、やっぱり難しいです」と、松下の演奏を絶賛。
松下は「私たちは、楽器が近くにあると弾いてみたり、遊んでしまったりするんですが、それが良い気分転換になって楽しかったです」とアーティストとしても活躍する2人ならではの、撮影現場での過ごし方を明かす。
さらに、ディーンが「松下さんのチェロを借りて、“ドラえもん”のテーマを練習していたことが思い出です(笑)」と現場でのエピソードを語り、会場を沸かせた。
最後に、松下は「せりふがないからこそ、いろいろな世界が広がっているのかなということを、この作品から改めて感じました。皆さま、感想はぜひ声を大にして、いろいろな方に伝えていただけると良いなと思います」とアピール。
ディーンは自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲「Chasing A Butterfly feat. Nao Matsushita」について、「最後に主題歌がかかって、人間の声が聞こえてくるときに、人の声のぬくもりや存在感を感じていただけるとうれしいなと思います」と笑顔で話した。
※冴羽リョウの「リョウ」は、「僚」の“にんべん”が“けものへん”
ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)ほかにて公開中
<スタッフ>
企画=堀江信彦 総監督=北条司
<キャスト>
出演=松下奈緒、ディーン・フジオカ ほか