松雪泰子主演のドラマ「ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~」(毎週金曜夜10:00-10:50、NHK総合)。
同ドラマは、さまざまな事故を第三者の目で調べる「事故調査委員会(事故調)」に招かれた、掟破りで自分勝手な天才工学者・天ノ真奈子(松雪)が「失敗学」を武器に事故の背景に潜む人間模様や社会のひずみに切り込む姿を描くミステリー。これまで真奈子は、給食センターでの食中毒や病院での医療ミスなどの難解な事故の原因を明らかにしてきた。
失敗を愛し、人の失敗話に目を輝かせる姿や、助手の野津田(堀井新太)を振り回し、自分勝手でミステリアスな雰囲気が印象的な真奈子。事故の原因を突き止めた際の真奈子の「私、失敗しちゃった」というせりふも話題となっている。
演じる松雪自身は真奈子を「とても人に寄り添っている人」だと語る。松雪がそのように感じる理由や、撮影エピソードなどを聞いた。
――真奈子は、今まで松雪さんが演じてこられた役の中でもなかなかない役柄かと思いますが、 真奈子に共感する部分や、理解できない部分などはありますか?
真奈子は、私と全く違うジャンルの人間なので共感するのは難しいですね。人と相対している時や、何かを検証している時も、彼女の思考の時間軸は普通の人と全く違うところにあります。あまりに思考のスピードが速すぎて、周りの人も理解できてないですよね(笑)。
でも、私も俳優という職業柄、人間観察や情報を分析するということをクセのようにやっているので、よく洞察する部分は似ているかもしれません。
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