NHK・フジテレビ・ヤフーの連携番組、3.11を徹底分析し災害報道を考える
東日本大震災から9年を迎えるに当たり、NHK、フジテレビ、ヤフーは共同企画「『その時』メディアに何ができるのか」を行う。
これは災害が起きた際に人々の命を守るため、メディアが連携することで災害報道にもっとできることがあるのではないか、を考えるというもの。
まず、3月8日(日)昼2時からNHK総合で、NHKの井上あさひアナウンサーとフジテレビの伊藤利尋アナウンサーが司会を務める「“死者ゼロ”を目指せ~デジタル新時代のメディア連携とは~」を放送する。
同番組にはNHK報道部デスクの山下和彦氏、フジテレビ報道局取材センター室長の青木良樹氏をはじめ、「Yahoo!天気・災害」サービスマネジャーの田中真司氏、岩手めんこいテレビの井上智晶アナウンサー、宮城・亘理町のコミュニティFMのパーソナリティー・吉田圭がパネラーとして出演。
ジャーナリストの藤代裕之をご意見番に、一同は、“犠牲者ゼロ”実現のためにどのような情報発信をすべきか討論する。災害当時に求められていた情報や被災地で何が起きていたのかを整理し、それぞれのメディアの立場から発言していく。
そして番組の最後には、討論で挙がった意見をホワイトボードにまとめ、“メディアに何ができるのか”を可視化する。
次に、3月11日(水)にフジテレビで「わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは」を放送。同局はこれまで、「津波の検証」と「被災者の思い」をテーマにした検証番組「わ・す・れ・な・い」シリーズを、20本放送してきた。
その最新作となる今回の番組では、岩手・釜石と宮城・山元町を取り上げ、震災の日にどのように災害情報が伝わり、人々の避難行動に結びついたのかを、当時のNHKの映像やフジテレビ報道映像、新たな証言から検証する。
同番組は関西テレビ、北海道文化放送、東海テレビ、テレビ新広島などでの同時放送も決定しており、さらに複数の局でも放送が予定されている。
そして、ヤフーでは特設ページを公開中だ。同社が蓄積したビッグデータをAI技術で分析し、NHK、フジテレビにもデータを提供。ビッグデータを基に震災当時の被災地のニーズを明らかにし、情報配信の存り方をデータの観点から考える。また、害時の情報発信に関するアンケートも募集している。
3月8日(日)昼2:00-3:00
NHK総合で放送
https://www4.nhk.or.jp/P6298/
「わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは」
3月11日(水)昼3:50-4:50
フジテレビで放送
https://www.fujitv.co.jp/wasurenai/
ヤフー特設ページ「『その時』メディアに何ができるのか」
https://about.yahoo.co.jp/topics/20200213.html