「映像研には手を出すな!」で存在感抜群! 小西桜子にインタビュー
アニメーション制作を志す3人の女子高校生の青春ドラマ「映像研には手を出すな!」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか、TBSほか)で、大・生徒会の会長・道頓堀透を演じている小西桜子。今年公開の映画「ファンシー」や「初恋」のヒロイン役としても話題を呼んでいる演技派女優。
「ありがたいことに色んな作品に出演させていただき、当たり前でないと思いながら一つ一つを大事に楽しみながら演じています。毎回、全然違う場所で全く違う感覚になるのでこのお仕事は面白いです。今回の『映像研には手を出すな!』は初めての学園モノ。すごく新鮮な気持ちで制服に袖を通しました」
今回は、齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波ら乃木坂46メンバーが扮する映像研のメンバーと対立する役。
「表向きは生徒会長として怖い感じなのですが、実はすごくポンコツな子。面白くするためには落差が必要なので、強さとダメさのバランスを大切にして演じました」
同世代が多い現場は刺激的だったという。
「衝撃だったのは齋藤さんの涙です。テストの段階から感情をつくって涙を流した迫力のある演技をされていて。そして本番になったらそれを超えた演技をされたのは本当にすごかった。この作品に懸けている本気さを感じましたし、そういうお芝居を見て、私も頑張らないと!と思いました」
本格的に女優を始めたのは1年ほど前のこと。きっかけは中学生のころに観た映画「ヒミズ」(2012年)。
「それまであまり映画を観てこなかったのですが、この作品を観て、こんなに自分の人生を考えることってあるんだと新鮮でした。そして主人公と自分を比べたり、いろいろ考えたりと、もう衝撃的でしたね。そして私も人に衝撃を与える女優になりたいと思いました。今はこうなりたい!という目標はあえて設定せず、ひとつひとつのお仕事に向き合って演じていけたら。そしてその先に結果を残せたらと思っています」
本作は色んな部活が出てくる物語。学生時代は何部に入っていた?
「ボート部です。みんなで一緒にボートをこいで試合に出ていました。すごく楽しかったですね。もし私が今部活をつくるなら散歩部かな?なぜなら私、歩くのが好きなので(笑)。のんびり歩きながら、街のいろんなモノを発見する。すごく楽しくてのんびりできる部活です」
取材・文=玉置晴子