“自宅”というフィールドを利用した笑い
お笑い番組でも、新たな試みが行われている。4月22日放送の「有吉の壁」(日本テレビ系)では、ものまね企画「なりきりの壁」をリモート収録。「スターのおもしろ自宅公開選手権」と題し、お笑い芸人たちが自宅や楽屋からものまねを披露した。
中でも、とにかく明るい安村の「原田龍二に扮して温泉ロケのシミュレーションをする」というネタが話題に。安村は自宅のリビングからの参加だったが、いつもの水着姿で登場。髪と体を洗った後、バケツに入った大量の水を頭からかぶり部屋中を水浸しに。
この自宅を犠牲にする無鉄砲なネタに、スタジオで見ていた有吉弘行、佐藤栞里も大爆笑。その後、自ら部屋の水をかき出し掃除する、哀愁漂う後ろ姿も映され笑いを誘っていた。
アイドル番組ならではの試みも
このように“自宅”というフィールドを逆手に取った例は、アイドル番組でも見られる。
バナナマン・日村勇紀と三四郎がMCを務める、青春ドキュメントバラエティー「青春高校3年C組」(テレビ東京系)の4月21日放送では、「緊急企画!自宅王決定戦」と題し生徒たちが自宅からリモート出演。「自宅コスプレ王決定戦」と「自宅カワイイ寝起き王」の企画が放送された。
特に「自宅カワイイ寝起き王」では、女子生徒たちが自宅の寝室のベッドなどで撮影した、かわいい寝起きの映像を放送。本物の自宅ならではのリアルさに、スタジオで見ていたMC陣も大興奮だった。
さらに、自室のクローゼットの中の様子が公開されるなど、普段は見ることのできない一面が明らかになりファン大満足の内容となっていた。
外出自粛期間が長引くことも予想される現在、NHKが打ち合わせやリハーサル、本番収録をも直接会わずに行う“テレワークドラマ”「今だから、新作ドラマ作ってみました」の放送を発表するなど、各局が対応に知恵を絞っている。今後、このピンチをチャンスに変える企画がますます生まれてくることに期待したい。