<未解決の女>最終回の見どころを脚本家・大森美香が語る「最後まで二転三転する物語を楽しんでほしい」
文書捜査官ならではのメッセージが伝わる最終回
――そんな中、ついにSeason2も最終回の放送を迎えます。
脚本を書いている期間はすごく長かったのですが、オンエアが始まったら、あっという間でちょっと寂しくもありますね。もうちょっとたくさん書いた気もするけど、そんなことは全然なかったんだな…と思ったりしました(笑)。最終回の本編映像も視聴者の皆さんより一足お先に拝見しましたが、第6係の文書捜査官たちが今まで培ってきた信頼関係と結束力、文書捜査官ならではのメッセージが伝わる最終回になったんじゃないかな、と思っております。
――要所要所で、今までになかった「文書捜査官として」というセリフが出てきて、胸アツでした!
あぁ、よかったです(笑)!脚本を書いているときは「今回の最終回では、文書捜査官としての矜持(きょうじ)を伝えなければ!」と思っていたのですが、実は書いたのが随分前でしたので、自分の中では「私、あのときは結構熱い思いを持っていたんだなぁ」と、だんだん気恥ずかしくなってきていまして…(笑)。
原作の麻見和史先生も喜んでくださると、うれしいのですが…。と同時に、麻見先生がこれからもっと原作を書いてくださるといいな、とも思っております。実は、私自身も「未解決の女」の脚本を書けば書くほど、「文字の世界は奥が深いな」と再認識させられるところがあって、もっと追求してみたいんです。
――これは…現段階で未定ではありますが、続編実現への期待が高まります。
「未解決の女」は、私にとって初めてのシリーズものでしたので、本当にうれしかったんです。脚本家は通常“キャラクターを生んではさようなら”を繰り返していく仕事。そんな中、「またあの人たちに会える!」という喜びを初めて味わわせていただきましたし、また味わえるといいなぁと願っております。
こればかりはテレビ朝日さんの判断に委ねるしかありませんが(笑)、とにかくSeason2の最終回は“今シリーズをまとめつつも、まだまだどんでん返しが待ち構える、とても勢いのある内容”となっております。各キャラクターもそれぞれの役割を果たし、清々しい思いで見終わっていただけるのではないか、と。
個人的には、ついに朋ちゃんが理沙さんさながらに「文字の神様が…!」と言うくだりが、楽しかったです(笑)。その顛末(てんまつ)も含めて、どうなるか…。市原隼人さん、北乃きいさんを始め、ゲストの皆さんも素晴らしいお芝居を見せてくださっていますし、最後まで二転三転する物語を楽しんでいただけるとうれしいです。