欅坂46、ラストライブで5年間の歴史に幕! そして桜吹雪が舞う中“櫻坂46”が誕生
欅坂46が10月12日、13日の2日間にわたってラストライブ「THE LAST LIVE」を開催。この公演をもって、約5年間にわたる活動に幕を閉じた。
2016年4月のデビュー以降、常に革新的なアイドル像を提示し続けてきた欅坂46。その姿勢は無観客配信ライブとなった今回の公演でも崩されることなく、彼女たちは広大な会場をフルに活用した舞台セットで2日間全く異なるセットリストのライブを展開。
プロジェクションマッピングや水を使った演出など、さまざまなアプローチで全33曲をパフォーマンス。なお、2日間のチケット購入者は1日目8万人、2日目11万人の合計19万人(推定視聴総数57万人)を記録した。
ついに迎えた欅坂46ラストライブDAY1
ラストライブ初日、厳かなBGMが流れる中、画面に映し出されるメンバーの後ろ姿。アリーナ奥に設置された緑の生い茂る門をくぐり、メンバーはスポットライトの下を真っすぐに歩いていく。
客席ステージを進みメインステージに到着したメンバーが一列に並ぶと、歴代のミュージックビデオやアーティスト写真で構成されたOVERTURE映像が流れる。DAY1の幕開けを飾るのは、デビュー曲「サイレントマジョリティー」。
続いて「大人は信じてくれない」「語るなら未来を…」といった初期からの人気曲を披露。ラストライブという感傷に浸らせない不敵な笑みを浮かべ、メンバーは序盤からフルスロットルで躍動していく。
メインステージに設置されたボックスセットの中で始まった「月曜日の朝、スカートを切られた」では、メンバーが電車内で歌っているかのような空間演出がヒリヒリとした雰囲気を助長。
センター・渡邉理佐がすごみのある表情でカメラをにらみつけ、ユニット曲「カレイドスコープ」では上村莉菜、原田葵、井上梨名、武元唯衣、藤吉夏鈴、森田ひかるの6人が柔らかい笑顔を見せ、ギターを手に橋のセットに登場した小林由依は「渋谷川」をのびのびと歌い上げる。
今回のライブでは、曲間にメンバー1人1人のヒストリームービーを上映。デビュー当時の初々しい姿から現在まで、さまざまな経験を経て成長してきたメンバーのパーソナリティーを紹介していく。
次々と表情を変えながら、バラエティーに富んだ楽曲群を届けていくメンバー。MCなし、衣装チェンジもなしで12曲目「避雷針」まで歌ったところで、場内が暗転する。そして、明るくなった客席ステージに映ったのは「不協和音」のオリジナル衣装に身を包んだメンバーの姿。
無数のレーザービームが交差する中、狂気をはらんだ熱演で楽曲の世界へと没入していき、センター・菅井友香が「僕は嫌だ」と力の限り叫ぶ。
上村がアリーナ上空までワイヤーで舞い上がり、幻想的ではかないパフォーマンスを見せた「もう森へ帰ろうか?」を経て、DAY1ラストの楽曲へ。小林を中心に、身を寄せ抱き締め合うようにして舞台に集まったメンバーはそっと目を閉じる。
「黒い羊」のイントロが流れると、そのつながりはふっと解かれ、彼岸花を握りしめたセンター・小林は、孤独を抱える楽曲の主人公を体当たりで表現。
1人ステージに取り残された小林に渡邉が寄り添い、光の方へと手を引き走っていく様が映し出され、初日公演は幕を閉じた。