芦名星「泣かないシーンでも泣きそうになった…」
芦名星がおよそ4年にわたって声優を務めてきたドラマ「リベンジ」のオールアップ取材会が行われた。
全国無料のBSテレビ局Dlife(ディーライフ)にて毎週日曜夜11時から放送中の「リベンジ」は、アメリカ・ABCで放送されていた人気ミステリー。父親を裏切った人々に娘が復讐(ふくしゅう)を果たしていく物語。
その娘役を演じてきた芦名にインタビューを敢行。現在の心境や声優の難しさなどを語ってもらった。
――きょうが最終話の収録ということで、今のお気持ちをお聞かせください。
初めての感覚で、思っていたより悲しくなかったんですね。何でかなと、さっき思っていて、収録で涙するシーンがあるんですよ。最終話で。それはものすごく気持ちが入って、いろんな意味で。エミリー(芦名演じたエミリー・ソーン)の結末でもありますし、私としてきょう最終日でもあるし。
その時は本当に悲しくて終わりを迎える感じがあったんですけど、終わった時は実感がないというか、「これがラストの言葉だったんだな」って終わってから思いました。また来週も(収録スタジオに)来るような気分で、“終わった感”っていうのがなかなかまだ得られていない感じはありますね。
――やっぱりドラマのお仕事と声優さんのお仕事って全然違いますか？
全然違いますね、本当に違うと思います。私自身がエミリーという役作りをしたわけではなくて、ご本人がやられているものに対して、ある程度の決まった状態で上がってきて、彼女の表情だったりっていうのを理解して、そこから自分の感情に落としていくのがすごく不思議な感覚で。
無感情では言葉が出てこないので、でも自分の勝手な感情ではできないというのもあって。すごくやっているお芝居の感情の流れとか、涙するシーンでは涙も流れますし、怒るシーンは怒らないとそういう表現はできないんですけど、でもあんまり感情的になり過ぎると、今度は言葉が聞き取れなくなったりして。
それは技術が必要だったりして、観ている人に伝えなきゃいけないのでそこで言葉が濁ってしまったらダメとかいろいろなことが合わさって彼女に乗せていかないといけないので、全然違いますね、もう喋り方からして。
――エミリーというキャラクターを演じてみて難しかったところはどの辺りですか？
アクションシーンとかもありまして。アクションシーンは吹き替えということでいうとすごく大変で。私は動けないので、同じようには。ですけど勢いだったり強さだったリ、転んだ感じとか、アクションに限らず立ち上がる時のせりふ、振り向きつつのせりふとかいろいろ動きがあると思うんですけど、それをマイクから動かない状態でやるというのは本当に難しくて。
あと細かい息遣いとかも合わせていかないといけないので、長くなればなるだけ、秒数でも(タイミングは)取れないし、なので全部アクションの型を覚えてですね、これは私が勝手にですけど。
動かないんですけど、一緒にやってみるっていう方法で私はアクションに取り組んでいて。アクションシーンになるとまずアクションを覚えるっていうところから始めてみたりもしたんですけど、そういう大変だった部分もありました。
――エミリーに共感できる部分とかってありますか？
共感できる部分でいうと、私(役に)相当入り込んでましたね。嫌で仕方なかったですね、途中とか(笑)。「彼女の気持ちが私自身と一緒」とかは考えたことはないですけど、私がこうなってもらいたいと思うことが思い通りにならないということが山ほどあって。
で、彼女はそれに対して、お芝居の中でですけど、泣くんですよ。苦しくなったりすると。ふと見せる表情とか悲しみとかを隠さないで出してくれる作品だったんで。抑えながらっていうのがものすごく逆に難しくって。泣かないシーンでも泣きそうになったりとか、やっぱりいろいろありましたね。
――では最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
「リベンジ」が始まってから本当にいろんなことが起こって。「これ本当に最後どうなるの？」ってみんな思っていると思うんですけど。私も思ってましたし。でもこれは完全にみんなスッとするラストを迎えるんですよ。
やっぱり4年も観てくださった方ってスッとしたいと思うんです。モヤっとはしたくないと思うので、これは期待して観ていただいていいと思いますし、「あれ？」みたいなことも起こらないので。最後全てがきちんと線で結ばれて終わるので、何一つ欠けていないので、ぜひ最高のラスト、最終回を観てもらいたいなと思います。
【8月16日(日)第19話】エミリー改めアマンダが、過去に復讐してきた人間を思い返しながら次の手を探っていく。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
毎週日曜夜11:00-0:00
〈再放送〉翌週日曜昼2:00-3:00
〈字幕版〉毎週土曜夜3:00-4:00(土曜27:00-28:00)
Dlifeで放送中
※最終回は9月13日(日)放送予定
