池上彰が憲法&安保法制を解説「自分の意見を持って」
テレビ東京系では9月9日(水)に「池上彰のJAPANプロジェクト第4弾~ギモン解決!憲法って何だろうSP~」(夜9:00-10:48ほか)を放送する。
本番組は池上彰とテレビ東京報道局が'14年から制作し始めた「JAPANプロジェクト」シリーズの第4弾。
過去には「50年前のニッポン 未来のニッポン」「ニッポンの底力スペシャル」「世界の“命の現場”で奮闘する日本人」を放送した。
今回は、ことしのニュースの中でも最大のテーマ「安保法制」を成立前後のタイミングで、そしてとっつきにくいと思われがちな「憲法」というテーマを池上が分かりやすく解説する。
番組のスタジオ収録の前に、MCを務める池上彰が囲み取材会に応じ、番組の趣旨を“徹底解説”した。
池上は「国会で集団的自衛権の行使をめぐって議論になっているが『難しくてよく分からない』という視聴者が多いように感じていた。何が論議になっているか、もう一度整理する内容になっています。安保法制だと憲法9条だけが注目されるが、9条だけでなく憲法の意味や全体像も紹介します」とあいさつ。
安保法制や憲法が議論になる際、多くの国民が身構えてしまう状況に「一つ一つ解きほぐしていけば、私たちの生活の基盤は『憲法』の上に成り立っていることを分かってもらえるはず」と語った。
番組の象徴・特製模型は今回も登場。「集団的自衛権を説明する際、安倍(晋三)総理はいろんな方面に配慮しているため、かえって現実的ではない例を挙げている」と指摘し、模型を使って、日本、アメリカ、中国、北朝鮮などの思惑を池上ならではの視点で読み解くと予告した。
視聴者へ「老若男女に見ていただきたい。今若者の間でもデモなどの動きがあるが『日本はこうなってしまう“らしい”』と憶測やムードで自分の意見を決めず、事実に基づいて、判断してほしい。この番組が見てくださった方の『自分の意見』を形成する一助となればいいなと思います」とアピールした。
「暮らしの中の憲法」と題し、ある一家の日常を通して憲法の中にある「権利と義務」をホームドラマ仕立てで紹介したりする他、テレビ東京の資料から発見された、現在はコピーでしか見られない「憲法原文」の映像も公開する。
9月9日(水)夜9:00-10:48ほか
テレビ東京系ほかで放送
MC=池上彰、森本智子アナ、相内優香アナ
ゲスト=峰竜太、宮崎美子、坂下千里子、小島瑠璃子
ドラマ出演=前田吟、宮川一朗太、藤田朋子