聖母・聖美物語のあらすじ一覧
聖美（東風万智子）は、陽（平林智志）に骨髄移植が出来る、白血球の血液型が一致した子供を産むよう、愛美（三輪ひとみ）に「子宮を貸して！」と訴える。愛美は姉の突然の申し出に驚くが、即座に拒否する。繁郎（原田龍二）も聖美の考えを受け入れられず、聖美は柳沢家を出て行く決意を固める。一方で峻（谷藤力紀）は聖美や繁郎に恩返しをするため、陽のためにできることは何でもしたいと愛美に話す。そんな息子を見て、愛美は波津子（丘みつ子）に”母の強さ”を題材にした能を舞うよう頼む。愛美はその舞に心を動かされ、代理母出産を引き受けることを決める。
夫を殺害し逮捕された愛美（三輪ひとみ）と拘置所で面会した聖美（東風万智子）は、弁護士の星川（風間トオル）と協力して必ず無罪にすると告げる。やがて、愛美の裁判が始まる。聖美は愛美の裁判にかかりきりになってしまい、母親に甘えたい年頃の陽（平林智志）と過ごす時間が減る。そんな中、病状が良くならない陽は波津子（丘みつ子）につらく当たり、けがをさせてしまう。数日後、愛美の裁判の結果に影響を与える聖美の証人尋問が始まる。聖美は、これまでの愛美の不幸な生い立ちを裁判官に訴える。数日後、ついに愛美に判決が言い渡される。
愛美（三輪ひとみ）と内縁の夫のトラブルに巻き込まれた聖美（東風万智子）が流産の危機に陥る。帝王切開での出産が決まり、聖美は病院に担ぎ込まれる。難産だったものの無事男の子が生まれ、波津子（丘みつ子）も安堵する。やがて7年の月日が流れ、聖美の息子・陽（平林智志）は晴れて小学生に。しかし、入学式当日、陽は原因不明の高熱にうなされる。病院の診察の結果、小児急性骨髄性白血病だと告げられる。聖美は陽を救うため、骨髄移植が可能かどうか家族や弘明（金子昇）に検査を受けるよう懇願。検査の結果、弘明の骨髄の適合が判明。聖美らは喜ぶが、弘明はなぜか暗い表情を浮かべる。
聖美（東風万智子）は妹の愛美（三輪ひとみ）から頼まれ、峻（大硲真陽）の面倒を見ることに。繁郎（原田龍二）と3人で家族のように過ごしていると、愛美が峻を迎えにやって来る。ワインを飲んで悪酔いした愛美は、聖美と口論になり、挙げ句の果てに繁郎のことを罵倒する醜態をさらす。翌日、愛美は聖美を訪ね、昨晩の出来事をわびる。程なく、聖美に待望の妊娠が判明し、幸福が訪れる。だが、医師から流産の可能性が高いと告げられる。わずかな希望を信じる聖美だったが、妊娠を喜ぶ波津子（丘みつ子）に打ち明けることができず、悩んだ末に容体を繁郎に告白する。
