ツキウタ。THE ANIMATION 2のあらすじ
「Full Moon Festival2020」前日。グラビ、プロセラの面々は、ライブに向けて最終準備を進めていた。会場入りまでの空き時間を利用して、制作スタッフのために差し入れを買いに行ったり、見掛けたファンの様子に目を細めたり。ライブに向けて士気を高めるメンバーたち。そんな彼らを楽しそうに眺めるプロセラの霜月隼がいた。そうして迎えた、ライブ前夜。誰もいないライブ会場には、隼と始が立っていた。彼らは、これまでの道のりを振り返りながら言葉を交わす。ライブに向けて思いをはせる隼に、始から思わぬ言葉が掛けられて…。
フルフェスが迫ってきたが、多忙なグラビの睦月始は相変わらず仕事に追われていた。自身が長年イメージキャラクターを務めている女性化粧品ブランド「Myth×Kiss(ミスキス)」シリーズの撮影も、そのうちの一つだ。打ち合わせの際に、始はブランド側からマニキュアの手のモデルも、とオファーされるのだった。特に意識も、特別なケア…努力もしたことのない、生まれ持ったままの自身の手。しかし、周囲からは褒められることが多いことに、始は内心戸惑うのだった。「教えてくれ。この手のどこがいいんだ?」。この手で生み出し、導くものは…。
プロセラの長月夜と葉月陽は、代々の家同士の付き合いもある、生まれた時からの幼なじみだ。性格も、好みも、得意不得意も正反対で、一時は疎遠になったこともある。しかしプロセラとして活動を続けていた今、彼らは、正真正銘の「相棒」だった。人生の大半を一緒にいた。他の人には言えないことも、言いづらいことも言い合える。そんな二人だからこそ、やっぱり今でも衝突することがあって…。フルフェスに向けたダンスレッスンでけんかになった彼らの、ある意味、いつも通りの日常の話。
ツキラジの企画の一環で、ファンとの交流イベントをプロデュースすることになった皐月葵と卯月新の幼なじみコンビ。いつでも気遣いと、優しさを忘れないグラビの王子様こと、葵が選んだテーマは「冒険」だった。自分に足りないものだと考えながら、だからこそ、と気合を入れた葵は、新と共にイベントの構想を練る。彼らが行き着いた答えは、「非日常」を味わえる動物公園での謎解き&脱出ゲームだった。年少組メンバーをお客さん代わりに、リハーサルを始めよう!